

こころが壊れる瞬間とは・・・「去年の冬、きみと別れ」
2018年の映画「去年の冬、きみと別れ」のあらすじと感想。女性が燃えている写真を撮ったのでは?と噂される木原坂雄大。耶雲恭介はライターとして木原坂を追うのですが・・・。”壊れる” それはどんな瞬間なのか考えてしまう作品でした・・・

倒叙ミステリーは”不気味さ”が大事「クリーピー ~偽りの隣人~」
2016年の映画「クリーピー」のあらすじと感想。犯罪心理学教師である高倉。とある事情で刑事を辞め、心機一転新居へ訪れます。しかし隣人である西野という男がどうにも・・・最初から”誰が”は明らかですが、”何が起こっているのか”が楽しめます。

これは救いだと思ってしまう・・・「ロストケア」
2023年の映画「ロストケア」のあらすじと感想。ケアセンター八賀は利用者さんに寄り添った理想的な事業所。しかある朝、センター長が利用者宅で利用者と共に亡くなっています。そして明かされていく人間の闇。そこには綺麗ごとではない救いが垣間見えました。

”愛し方”を知らないから「ひとくず」
2019年の邦画「ひとくず」のあらすじと感想。母親に置き去りにされた少女鞠。その家に侵入してきた空き巣金田。愛情を受けた事のないぶっきらぼうな男が、少女との出会いによって何かが変わる。良い話、とは言えませんが胸が苦しくなる作品でした。

”絶望”を”悪意”で上塗りして「死刑にいたる病」
2022年の映画「死刑にいたる病」のあらすじと感想。24人もの人間を殺害し爪を集めた榛村。彼は知人である筧井に”最後の殺人は僕じゃないんだ。誰か調べて。”と依頼します。その目的に気付いた時には全て終わる。和風らしからぬミステリーでした。

”おどろおどろしい”世界に灯りはあるのか「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」
2023年のアニメ映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」のあらすじと感想。東京の大手銀行に勤める水木はとある目的のため哭倉村に訪れます。そしてそこで出会った謎の男(ゲゲ朗)と行動を共にし始めることに。これは妖怪が友達ではなかった昔の話・・・

誰もが誰かの雑音になってしまう「ノイズ」
2022年の映画「ノイズ」のあらすじと感想。島民全員が顔見知りな猪狩島。過疎化が続くこの島で新産業を立ち上げた泉圭太。順風に見えたのですが、突如現れた不審な男によって状況が一変します。これは誰もが誰かのノイズになっている・・・というお話。

”誰のため”に存在する刑法なのか「39 刑法第39条」
1999年の映画「39 刑法第39条」のあらすじと感想。若い夫婦が殺害された集合住宅地。犯人はすぐ見つかりますが、精神的に不安定な男でした。そして刑法第39条”心身喪失者の行為は罰せず”を主張する弁護人。これは誰のための刑法か。

電気がないと生きていけない!?「サバイバルファミリー」
2017年の映画「サバイバルファミリー」のあらすじと感想。突然の停電に戸惑う鈴木一家。スマホの充電どころかトイレの水も出ません。外を見ると、なんと地域全てが停電に!?電機は現代人のアキレスポイントなのです。

上手く生きるには、何を諦めればいいですか・・・「すばらしき世界」
2021年の映画「すばらしき世界」のあらすじと感想。旭川刑務所から13年の刑期を終え出所した男。次はカタギになる!と上京します。この男を中心に下町の人間の温かさと、日本社会の生きにくさを描いています。何かがこみあげて来る作品でした。

白・黒ではなく”ふんぎり”を付けたい「くれなずめ」
2021年の映画「くれなずめ」のあらすじと感想。高校時代からの仲間達が、結婚披露宴で余興をするために集まります。カラオケで盛り上がる6人ですが、吉田から「おれってさあ、ほら、5年前に死んでる」。泣かされたことが悔しい、そんな作品です。

破滅を見届けたい男「不能犯」
2017年の映画「不能犯」のあらすじと感想。連続変死事件の現場でいつも目撃される黒スーツの男。犯人とわかっていても”不能犯”な為、証拠の立証ができません。この危険な男に警察官の多田友子が近づきますが・・・松坂桃李のイメージを変えた逸品です。