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上手く生きるには、何を諦めればいいですか・・・「すばらしき世界」

すばらしき世界 ☆映画あらすじと感想
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4.3 前科者云々ではない社会問題

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\サブスク引き籠り応援団です/

やり直し

殺人犯として旭川刑務所で13年の刑期を終えた三上正夫。「次は硬いカタギになる。」と誓い東京の身元引受人の元へ向かいます。温かく迎え入れてくれた弁護士夫婦感謝し、涙ながらに更に真面目になる決意を固めるのでした。そして同時に三上は自分の母親探しを人探しの番組に依頼します。

依頼を受けたTVディレクター吉澤は、美談として取り上げたいと考え津乃田取材を依頼します。元殺人犯への取材に怖気づきながらも、生活費のため受けます。そして”身分帳”を読み前科10犯で、人生のほとんどを刑務所で過ごしてきたことを知ります。しかし実際に会ってみると人間味のある穏やかな男。そんな三上の周りには人が集まり、手を差し伸べるのですが・・・

短気は損気

三上は出所前に「相手が先に手を出して来たから仕方ない。」と反省しておらず出所時には刑務所を見ながら「ざまあみろ。」とボソっと呟いていました。ヤクザ者ではなく、独りで活動してきた、と誇らしげにしており喧嘩自慢という典型的な再犯予備軍です。そんな男ですが、根は悪くないのです。

真っ当に生きるために感情を抑える三上ですが、元々短気で今までの生活から一般人とはズレがあります。怒りの行動が直動的なため恐怖の対象となりますが、三上本人からすれば”見て見ぬふりするなら同罪”という思いと正義がありました。しかし社会の目は厳しいという現実が待っているのです。

そんなに真面目に生きてないんだよ

真面目になろうとする三上に惹かれ複数の人が”真っ当になれるよ、あんたは”と支えてくれます。しかしこの支える皆も、実は生きにくさを感じている者達でした。上手くいかない事に苛立ち暴力的になる三上に対して怖くても遠ざからないのは”気持ちがわかってしまう”からなのです。だからこそ教えれる生きるためのコツ”そんなに真面目にしなくていい”という言葉が心に残りました。

これはタイトルの皮肉が素晴らしい2023年の現在”美しい日本”を謳っていた連中が、裏金云々疑惑と騒がれています。後ろに顔のある者が富み、正面を向く者がバカをみるという現実。三上でなくても生きるのが馬鹿らしく思う日があるのです。この希望の作品で見えた絶望、それは現代社会ありのままでした。

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