現在点数上がり中の期待作
ダンジョンが世界で出現
突如ダンジョンが世界で同時多発的に出現し、「スタンピード」と呼ばれる魔物の大量流出災害が起こりました。それから5年、舞台は北海道札幌に出現した北海道最大ダンジョン、通称「ちかほ」。ゲート前にはダンジョン攻略を目指す冒険者たちが集まっていました。
その中に1人、人とぶつかっても存在を認識されないほど存在感のない男、空星晴輝という初心者冒険家がいます。彼は存在感のなさを気にしており、この日も誰にも認識されず気落ちして自宅に帰ります。そして車庫のシャッターを上げて納車しようとすると、そこには「ダンジョン」が出現。さらにダンジョン入口でスキルボードを入手します。国の調査を受けた後、もちろんダンジョンに潜ります。モンスターにも気づかれない空星のダンジョン探索冒険譚が始まります。
設定が良く世界観に馴染みやすい
ダンジョンが世界中で発生していますが、主人公の活躍舞台は日本の北海道。言葉もそのままで難しいストーリーがありません。ダンジョン探索で冒険者として生きる者もいれば、普通に就職して働く者もいます。また「冒険者」というのも一つのステータスになり、就職に役立つとか妙にリアル。確かに冒険者ならタフで、リーダーしてましたとかアピールポイントになりそう。
そして一番の注目は「スキルボード」。これは空星だけ(今のところ)の特権で、自身の強さやステ振りが行えるという超便利グッズ。初心者でレベルも低いのですが、ステータスが判る事は有利になります。さらにこの評価「G」から「F」に上がるのは割と時間がかかります。いきなり強くなる、ではなく地道な研鑚と装備変更で成長していくのが目で追える設定です。
承認欲求は強いが、その内容は切実・・・
空星は徹底したステルス体質。完全に目の前に立っていても見えないため、モンスターにも不意打ちが可能と有利属性なのですが、本人は「目立ってみたい!!」と切に願っています。そのためブログもしており、「ダンジョンが庭に出ました!」とアクセス集めそうな事態ですが、見事にステルスしているという、もはや触れた物を消す能力なのかと疑うばかり。非常に切ない・・・
この主人公の「目立ってみたい」はきっと誰にでもあるもの。しかも生まれてから今までずっとオートステルスなので、かなり寂しい思いをしてきた様子。そんな男が目立つには「ダンジョン攻略」というざっくり感が良い。御一人冒険者からパーティを組む日がくるのか、最後までアサシン的に立ち回るのか・・・色々な冒険が想像できるのは良い作品の証拠。なろう系で久しぶりに期待している作品です。ちなみに、空星のブログよりかは趣味一徹の方が読まれてますよ♪
コメント も、文句以外で・・・