桜井執事が手厳しい
事件を担当する富豪たち
とあるアパートの1室で起った殺人事件。現場に駆け付けた国立署の刑事宝生麗子は、殺害された女性が編み上げブーツを履いている事がひっかかります。それを聞き同署警部風祭京一郎は「犯人が誰か絞り込むことが出来てしまった」と推理を展開。しかし、その雑な推理に麗子は溜息をつくのでした。
この風祭は「風祭モータース」の御曹司で年収は500憶。変わった人物で会話が上手く噛み合わない困った警部でした。そして麗子は宝生グループの1人娘で、素性を隠して夢だった刑事の仕事に携わっていました。そしてこの日、麗子を迎えに来た車に見たことのない男が・・・。それは本日より執事を務める影山という男でした。この男が麗子の血圧を上げながらも事件を解決させていく悩ましい存在になるのはディナーのあとの出来事・・・
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キャストが映えるドラマ
宝生麗子役は当時人気絶頂の北川景子。刑事として働く堅実・真面目なイメージと、お嬢様姿の時のプライドが高く負けず嫌いなギャップが似合っています。クールな外見なので、執事との掛け合いなど、コミカルシーンでは特に目立っていました。
風祭京一郎は椎名桔平をいう安定俳優。真面目なおバカを演じるならこの人です。金持を鼻にかけ、自分の推理に酔いしれ、何をしても鼻につくこの役はハマり役。推理力は小学世レベルにも達していないと評価されていますが、なんだかんだで事件解決に絡むミラクル男を楽しそうに演じてくれてます。
そして主人公影山は櫻井翔。嵐として活躍していた彼ですが、俳優業もすっかり板につきました。冷静で理知的なメガネ執事役がとても似合っています。相当マイペースな影山は如何なる時もティータイムが優先で、更に趣味に没頭した時は麗子の話は聞いていません。この作品で放たれる「恐れながら申し上げます。お嬢様はアホでいらっしゃいますか？」を最初に聞いた時から櫻井の影山役は当たりと確信しました。
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執事影山が丁寧な毒舌で煽ってくるｗ
麗子は自宅で影山に1日の出来事を話します。そして「何か思いつくことあった？笑わないから言ってみて。」と意見を聴きたいだけですが、影山の返事（名言）は「この程度の真相がお分かりにならないなんて、お嬢様はアホでいらっしゃいますか？」。そら激怒しますよ。この見事な悪意のない煽りは、このドラマが名作である事を僕に告げていました。
執事の仕事に抜かりなく、推理にも抜かりが無い。そして事件のあらましを聞くたびに「アホですか？バカなのでしょうか？これぐらいの事がわかりませんか？」という丁寧（？）な仕事ぶり。嫌気が刺して影山に出来事を言わなくなった麗子に対しては、刑事として早期解決の必要性や良心に訴えるといった方法で情報を聞き出すのですが、これもいやらしい。傍目で見ると面白いドラマですが、近くにいると嫌だなあ・・・
コメント も、文句以外で・・・