闇の声は消えるのか
ジム・リンゼイという男
ニューヨーク州の辺鄙な田舎町に住むジム・リンゼイ。彼は昔、ベイハーバー・ブッチャーとして大量殺人を行ったデクスター本人。いまは名を変え現地警察署長のアンジェラと交際し、狩猟用品店の店長としてごく普通の生活を送り満足しています。しかし顧客の一人であるマットの出現で闇の声にそそのかされ始めます。
マットは町の有力者の放蕩息子。トラブルメイカーであり、死者が出た事故にも関わっています。そしてある日、ジムが美しい白鹿に見惚れていると、突如鹿がマットに撃たれます。怒りに我を忘れマットを銃で殴り倒した挙句、過去同様に殺害してしまいました。更に同時期、息子であるハリソンが突然ジム(デクスターを探して)の元へ訪れています。
殺害と息子。2つの過去がジムの、いやデクスターの安寧を許さないのでした。
デクスターの過去
前作デクスターのおさらい。マイアミで血痕鑑識官として優秀な彼は、法律では裁けない凶悪犯罪者を殺害する連続殺人鬼。それは強い殺害欲求を発散させるため、独自の基準に従った選定でした。この頃交際していたリタがハリソンの母親となります。
犯行は入念な下調べを行う・生け捕りにして今までの所業を問う・ラップで縛る・ナイフで祈るように突き刺す・バラバラにして海に捨てるという手順です。港・入り江で大量の死体が発見された為ベイハーバー・ブッチャーとして名付けられますが、デクスターと結び付けられる事はありません(疑いはあった)でした。そして今回では・・・
普通を手に入れたはずだった
ジムとして”平穏・安寧”な生活を送っていたデクスター。殺害衝動も長く抑えられていたのですが、心のどこかでチャンスを伺っていたのでしょう。悪人マットは彼の独自基準を満たした上に、怒る理由を作ってくれました。善人の多いこの町ではジムのルールで殺せる相手がいなかったのですから。
ニューブラッドという副題で帰ってきたデクスターですが、これは新たな血が流れるという意味なのか、それとも次世代という意味なのかを考察させられる巧い副題。大好きだったシリーズなので大期待で一気見し、そして満足しました。そして何よりマイケル・C・ホールが悪性リンパ腫を乗り越え復活したのに感動。どんどんサイコキラー役してほしい俳優NO1なんです。
\サブスク引き籠り応援団です/
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