切り裂きジャックは出るのか!?
消えた”切り裂きジャック”
1889年のイギリス。世間を騒がせた切り裂きジャック事件は未解決で終結し、ジャックも姿を消して半年以上が過ぎます。そんな折に新たに切り裂かれた死体が発見されます。”切り裂きジャック復活”と聞き、ホイトチャペルで潜入捜査をしていたエドムンド・リード警部補は急ぎ潜入を切り上げ現場に向かうのでした。
リードとドレイク刑事が確認した状況はまさに切り裂きジャックの犯行。しかしリードは”ジャックと決まったワケではない”と慎重に捜査を行います。そこに”ジャック再来”と記事にしたい新聞記者、ベストが関わってきます。リードはベストに”記事にするな”と注意しますが、1週間で真犯人が出なければ切り裂きジャックの見出しを作ると反論されました。果たしてジャックなのか、それとも・・・
ジャック・ザ・リッパー
1888年にロンドンのホワイトチャペル周辺を賑わせた切り裂きジャック。標的はイーストエンドのスラム街で客を取る娼婦でした。喉を切られた後、腹部を切り裂かれている特徴から”切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)”と呼ばれます。複数人が内臓も取り出されており解剖の知識がある人物と考えられていました。
後にジャックを名乗る人物からロンドン警視庁に手紙が届きます。そこには人間の腎臓が半分に切り落とされた画像も添付していたとか。そして新聞で報道され有名になり、捕まらなかったことで”伝説”となってしまいました。本ドラマは1888年から3年間に渡って起きた連続殺人事件を追った実在の警部補、エドムンド・リードの物語です。
未解決なので”どれがジャックの犯行”か定かでない
本作はジャックを追う、というよりは”ホワイトチャペル殺人事件”を追うという内容。ジャック自身は捕まっていないため、どれが犯行かわかりません。しかしこの3年間で11件もの切り裂き事件が起きているのは確か。ジャックを追っているのか、それとも模倣犯を追っているのか、それはリード本人にもわからない事なのです。
見どころは”ジャックの存在感”。姿が見えない犯人が潜んでいる、そんな風に思わせるのは伝説となった彼だからこそ出来た芸当です。そんな靄を晴らすようにリードが奔走する姿は警察官の鑑。実在したリードも町の為に、安心を保つために活躍したのでしょう。正体不明、というものは恐怖と不安を煽るにはもってこいなのです。
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