おっさんお気持ちがよくわかる・・・
何者なんだ!?
大学生の真木と八重子はゼミの飲み会の帰り道に、広辞苑が頭に直撃して倒れている男に出会います。どうもこの広辞苑、同じゼミの脳筋男が筋トレに使っていた物らしく、妙に後ろめたい2人はこの男に声を掛けました。
言動が不可思議なこの男、警察も病院も嫌がり「大丈夫だから」と逃げ出します。しかし良心的な2人に心を開き、自分語りを始めます。”モグラ”と名乗るこの男は「あの世から出禁くらってる。」「自分と関わった事で、何か不思議な、例えば幽霊とかで困ったら連絡してくれ。」等と話し出します。そんな胡散臭い男と別れた後日、真木と八重子はモグラの言っていた不思議な事の意味を知るのでした。

貧乏でも”ハイスペックおじさん”
仙人を自称するモグラは長い年月を生きています。そのため身分証明となる物が持てません。お金があれば買えるのですが、昭和の頃に戸籍・住民票があったせいで徴兵され戦争で酷い目にあった為に、今後取る気はなくなったとか。そしてそれは”まともな職に就けない”という事でもあります。
職がないけど腹は減る。つまりは稼がなければいけません。そこでモグラは”とりあえず何でもできる”ようになります。時計から陶器から春画から、作るから修理までを生業としていました。車も金がかかるので常に自転車で過ごした脚力は時速70km。どうでしょう、わりとハイスペおじさんなのでは?
善人だから目的が達成しない
ハイスペックでありながら赤貧なモグラは戦時中、自分のために霊灯を集めながらも他人の為に灯を使いまわります。灯を集めないとあの世にいけないのに。他人に使うから貯めれない、まさに報われない行動。善人は損をする、これは解決する事のない問題なのでしょうね。
モグラは長い月日を経て、自身のように他者に首を突っ込む真木と出会いました。この出会いが良い方向に向かう・・・そうでもないかも。善行は報われないものだから。でもまあ、善い事っていうのは後から何か還ってきているモノ。気づかない程小さい事なのかもしれませんが・・・そうであって欲しいよね。



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