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”ほどほど”がわからないなら”フルパワー”でいけ!「トスカーナの幸せレシピ」

トスカーナの幸せレシピ ☆映画あらすじと感想
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3.7 料理映画ではなかった・・・

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一流シェフの奉仕活動

腕前確かな一流シェフアルトゥーロは、気性の荒さが原因で生涯事件を起こし収容されます。刑務所から出てきたのは良いのですが暴力的のレッテルが付いた彼を雇う店はなく、更に自立支援施設での奉仕活動を命じられました。そこで料理好きの青年グイドと出会います。知識も才能もある彼の病名はアスペルガー症候群でした。

奉仕活動を続けるアルトゥーロは、自分の将来のため知り合いからのオファーを受けレストランを運営し腕を振るい、更なるチャンスも訪れていました。そしてグイドも”若手料理人コンテストに出場する”と夢を抱きます。しかし1人では行けないため、かなり無理やりアルトゥーロを付き添いとして2人でコンテスト会場トスカーナへ向かうのでした。

イタリアには精神科がない!?

イタリアには”バザーリア法”という法律があります。これは精神病院の廃止・患者の地域社会への統合という2点を目指したものでした。つまり”隔離しない”と国が決めたのです。これは”人間的に生きる”というフランコ・バザーリアの想いと、医療崩壊の危機に面したイタリア両者の思惑が合致した結果生まれた法理です。

精神科病院が無くなったイタリアでは地域ネットワークが強化されました。本作の自立支援施設も、若者達は普通に自宅から通っています。そして結果的にアルトゥーロのような受刑者更生させるサポートが徹底されました。だからアスペルガーでも大丈夫、というワケではなく”生きにくさ”は存在しています。

曖昧な言葉がわかりづらい

グイドが料理をするにあたって一番悩ましいのが、適量・ほどほどという言葉です。”答えが無い”事に対して強い不安を覚え、時にはパニックを起こしてしまいます。そういった悩む時、不安な時、困った時にアルトゥーロが教えたのは”フルパワー”でした。これは曖昧で具体的な言葉としてグイドの力になっていきます。

男2人は自分の未来に対しての手順書がなく、いきあたりばったり。しかし出会った事で①目的②必要な物・事③実行手順と、自分のレシピを描いて成長します。お互いに反面教師でお手本というハートフルヒューマン作品。とても素敵な友情物語でした。

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