時代変われどトムジェリ変わらず
トムとジェリーとケイラ
アメリカ・ニューヨークのセントラルパークで盲目の猫、トムがキーボード演奏をしています。そこに現われたのはネズミのジェリー。ニューヨークで住処を探すジェリーにはお金が必要でした。そこでジェリーはトムの路上ライブで稼いだお金を狙います。しかしすぐに気づかれ大騒動。キーボードは壊れ、さらに盲目でない事もバレたトムは人々からひんしゅくを買うのでした。
ジェリーを追いかけまわすトムですが、仕事で洗濯物を運んでいたケイラとぶつかります。お客様からの洗濯物をぶちまけてしまったケイラはクビになりました。そんなケイラですが、色々と詐称してはいますが一流ホテルのイベントスタッフの面接に合格。明るい未来が見えてきたケイラの耳に届いたのは「ネズミが厨房に現われた」と、一流ホテルにあってはならない出来事。はてさて、これから1人と2匹の運命はいかに!?
1960年から日本でも慕われ続けているトムジェリ
トム・キャットはブルーの鉢割れ柄猫で一軒家で飼われています。短絡的で短気なのですが実は心優しい猫で、毎回騒動になる理由も大半は”家を守る為”です。相対するネズミのジェリー・マウスはトムが飼われている自宅に住み着いています。非常に賢く勘がするどい家ネズミでチーズを狙って日々トムと戦っています。
1960年代から日本でも放送されたTVシリーズは大好評で、再々繰り返して放送されました。昔からトムとジェリーがドタバタするだけのワンパターンな作品なのですが、可愛らしいキャラクターとOP歌詞にある「仲良く喧嘩しな♪」が万人受けしました。この2匹はお互いに”ツンデレ”なのでしょうね。・・・ツンデレの原点!?
”大嫌いだけど、好き”がキャッチフレーズ
時代が変っても2匹は変わらず喧嘩してくれていました。些細な事でもお互いに腹を立て、本気でぶつかり合うクセに、何かあれば庇ったり共闘したり。”ライバル”とも違うこの関係はトムジェリにしかありません。今作も2匹で話を拗らせておいて2匹で解決していく、といういつものストーリーです。そこに変わる必要のないモノの存在を感じます。
ドタバタ動物アニメはやはり鉄板です。子供が喜ぶトムジェリシリーズですが、実は”情”に訴える場面も多く大人も楽しめます。特に今作のように”映画版”になるとストーリーがしっかり作られ、友情物として感動させてきます。更に今作は実写という事で人間の恋愛も混ざり、大人も楽しめるラブコメ要素がフンダンに込められました。不意打ち気味に感動してしまったトムとジェリー2021年版は、世代関係なくお勧めです。
⇑ こちらは”謎の生物”が仲良く喧嘩してます
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