現代シャーロックといえば!
シャーロックもワトソンも変わり者
アフガ二スタン戦争で軍医をしていたジョン・ワトソン。銃弾を受けイギリス・ロンドンへ送還されますが、住む家さえも見つからず放浪生活。そんな折、同僚からシェアハウスを勧められます。怪しいと思いながらも家賃負担を軽くするため、シェアの相手シャーロック・ホームズに会う事になりました。
シャーロックは初対面のワトソンに対し、会話もほぼしないまま彼の過去や家族の情報を言い当てます。恐るべき推理力・知識・観察力を見せつけられたワトソンは驚きながらも感心します。しかし合理主義が過ぎるシャーロックはコミュニケーション能力が無く、他者を不愉快にしていきます。お互い他者に心を閉ざし、問題の多い2人なのですが、この出会いこそ歴史的名探偵シャーロック・ホームズ誕生の瞬間でした。
元ネタは勿論アーサー・コナン・ドイルの長編小説「シャーロック・ホームズ」
このドラマ、原作をしっかり再現しています。元ネタを知っていると3倍は面白くなります。軍医のワトソン、変人で天才のシャーロック、そしてベーカー街221Bのこの3セットだけでもワクワクしますが、例えば1話目「ピンク色の研究」は原作では「緋色の研究」(小説1話目)と、原作シャーロックをしっかり取り入れているのがまた憎い演出!
当然主要メンバーであるレストレード・マイクロフト・アイリーン・モリアーティといった面々も、原作以上に個性的な登場をしてきます。そこに現代版として携帯やパソコンを取り入れ、ワトソンの小説も個人ブログで作る設定になっていました。原作リスペクトな本作は現代版シャーロックの決定版(勝手に言ってます)です。
「天才」の表現が秀逸だった
シャーロックの思考が画面上で文字として浮かび上がるモーショングラフィック。これによって「シャーロックの情報」が言語化されて、更にはどのように思考しているのかが目に見えるようにしいます。これによってシャーロックの異常な能力を説明なく表現し、天才であることを視覚的に理解させてくれます。
ストーリーは元があるので・・・と思ったら大間違い。本作は元ネタを知ってても、むしろ知っている方がめちゃめちゃ楽しめます。そしてシャーロックとワトソンの掛け合いは絶妙!この部分は本家小説も敵いません。堅苦しい仲ではなく、砕けた感じに親近感をもちました。
映画にドラマと数多く作品が排出されていますが、「現代版シャーロックのお勧めは?」という質問にはこちら「カンバーバッジが主役のシャーロックだよ」と胸を張って答えます。
コメント も、文句以外で・・・