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真実は”目”で確認するもの?「サイド・エフェクト」

サイド・エフェクト ☆映画あらすじと感想
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3.7 心神喪失は無敵

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医師の判断と本人の意見

鬱病を克服したエミリーですが夫マーティンの懲役で再び発症します。出所してしばらくは落ち着きを取り戻していましたが、ある日一人で運転する車を壁に向け急発進自傷事故を起こしました。運ばれた病院で入院を勧められますが拒否。そこで救急ヘルプに来ていた精神科医バンクスは、今後クリニックに通う事を条件に退院を認めました。

改めて診察を行ったバンクスは鬱病と診断し、以前の担当医シーバードと情報共有します。エミリー本人は”薬が効かないから、評判の良いアブリクサを出して”と要望しており、シーバードも進めてきます。副作用の夢遊病はあるものの、本人は精神安定に喜び満足していました。しかしある日、夢遊状態のエミリーはマーティンを包丁で刺し殺します。そして”副作用の強い薬を処方した医師”としてバンクスは渦中の人となるのでした。

エミリーは逮捕ではなく入所

鬱病で強い薬を服用したエミリーには事件の記憶がありません夢遊状態だったという主張が通り無罪判決となります。これは精神障害は罪にならない、という判決。世界的に問題視されている判決で、欧州では”心神喪失による無罪判決を廃止”している州もあります。しかしいきなり釈放ではなく入院や入所という対応というのが一般的になります。

今作でエミリーは拘留所を経て精神医療院に入所。ここで何か目が覚めたようにアブクサの副作用と、精神科医バンクスに勧められたことを訴えていきます。何が怖いかと言えば、この症状も心理変化も目視できない事です。被害者としてのエミリーの主張はマスコミの恰好の的となっていくこと必死でした。

責任と証拠

この後からはドンドン出て来るバンクスの不祥事過去の情報イカガワシイ写真と。言葉やバンクス本人の主張は目で見える情報にかき消されていきます。そうやって追い詰められていく姿には同情しました。これが冤罪かどうか、それすら裁判員のような第三者に委ねられるのですから・・・

しかし本作はきっちりオチが付いています。”してやったり♪”なラストで気分すっきり(僕の性格が悪いということではない)になりました。サスペンス・スリラーとして堪能しましたが、かなり社会警鐘も強い作品。視聴してみると治験は医師側にもリスクある新薬は金になるという2点が見えます。報酬5万ドル(当時で440万円ぐら)とかリスクあってもちょっと勧めちゃいますよね。

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