あと20年でこんな世界に・・・
”加速したくはないか”
2046年、いつでも自由にネットワーク接続ができる”ニューロリンカー”の普及により、人々の暮らしは大きく変化します。全てがネットワークで事足りるようになっており、仮想空間と現実世界の堺が無くなりつつあります。そんな世界でも”学校”は存在していました。
中学1年の有田春雪はデブでチビに内向的な性格で、学校内でいじめにあっています。現実から逃げるように仮想世界(ゲーム)で過ごしている内に黒雪姫と出会います。そして黒雪姫に誘われるがままに春雪は”ブレイン・バースト”というゲームに参加します。そこで仮想空間とは更に異なる世界”加速世界”を体験。そして黒雪姫は「もっと先へ、加速したくはないか?少年」と春雪を誘うのでした。
加速世界
加速世界とは思考を1000倍に加速させた世界です。接続時間は現実世界で1.8秒、加速世界では1800秒と30分間に感じます。この世界にログインしている間は現実の身体は動かせません。しかし第三者的に自分の姿を見る事はできるので、現実世界1,8秒に大きな影響を与えることが出来ます(落下物を避けたり、こけそうな人助けたり、カンニングやスポーツにも有利)。
しかし同時にログイン中の仮想世界では”ポイント”の奪い合い、対戦が行われます。手持ちのポイントが0になると2度と仮想世界には入れません。起動するだけでもポイントが必要なため、対戦を避ける事は不可能なシステムです。この便利な”加速世界”に入れる”ポイントを維持する”ことが目的ですが、黒雪姫にはもっと大きな目的があるようです・・・
歯をくいしばれ!加速しろ!
見ていてもどかしい春雪。”おい!”とハッパをかけたくなるような心もとない主人公ですが、”加速したい”という気持ちは誰よりも強くありました。その理由も動機も共感してしまう部分があり、胸を熱くさせてきます。
青春イチャコラバトルという感じでしょうか、春雪と黒雪姫の仲睦まじさはほっこりです。現実ではよろよろと心もとない春雪ですが、仮想空間では特別な力があります。そんな春雪にに黒雪姫がかけた「加速したくはないか?」はとても男前でした。
⇑ 仮想と現実で揺れる人間「竜とそばかすの姫」
コメント も、文句以外で・・・