モリアーティがいい味出てました
薬物依存の市警顧問
かつてロンドン警視庁で顧問をしていたシャーロック・ホームズ。変人ではあるが洞察眼鋭く天才的な頭脳で貢献していましたが、度重なる薬物依存のため解雇されます。そして移住したのはアメリカ・ニューヨーク。リハビリ施設を出所した後はニューヨーク市警の顧問として捜査協力をします。
ホームズの元に薬物依存離脱付添人として来訪したのが、元外科医で女性のジョーン・ワトソン。出会ってすぐにホームズに自分の過去や経歴を言い当てられ困惑します。しかし責任感の強いワトソンは言われっぱなしでは帰れず、6週間にわたる共同生活を始めます。そんなホームズとワトソンの元に、いつも難事件の依頼が飛び込んでくるのでした。
「初歩的なこと」を見逃してしまう
題名「エレメンタリー」はシャーロック・ホームズが最初に舞台で演じられた際に出た、「Elementary my dear Watson(初歩的なことだよワトソン)」というセリフから取っています。ホームズの観察・洞察眼は鋭敏で、ちょっとした事も見逃しません。そんなホームズならではの名台詞で、本作でもちょっとした事から解決していきます。
シャーロック・ホームズの優れた能力は「知識」ではなく「観察・洞察」です。その徹底した観察は地面を這いずって事件に関する何かを探します。小さな手掛かりを結び付けて推理する姿は原作を感じます(薬物も使うし)。一般的なことには疎いホームズ像もさながらでした。
女性のワトソンはこの作品が初?
「シャーロック・ホームズ」の作品は数多く存在しますが、女性のワトソンはこの作品が初ではないでしょうか(検索しても出てこないし!)。この新しい設定がアメリカで受け、2012年の全米視聴率NO1ドラマに輝いています。秀才で気の強い役はワトソン役ルーシー・リューにぴったりハマっています。
女性ワトソンの見どころは、むさ苦しい男社会の設定に華が出ることです。ワトソンは「働く女性」として動きやすく機能的なお洒落を楽しんでいます。海外・国内に限らず探偵物は服装に無頓着なことが多い物です。その方が探偵らしいとも感じますが、本作は普段着として着こなしているのがニクイところ。リューのスタイルと服装にも注目しながら、ホームズの活躍を楽しめるドラマでした。
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