浪漫がある!
変人モルダー
FBI捜査官フォックス・モルダーは自他共に認めるオカルト信者。”スプーキー(変人)”と呼ばれる彼は唯一のX-ファイル課という閑職の職員ですが、今まで多くの難事件を解決して来た名刑事でもありました。そしてこのXーファイル課に超優秀なダナ・スカリーが配属。早々にこの2人で”カレンの事件”を担当することになりました。
カレンはオレゴン州の森で遺体で発見された10代の女性。腰には蟲に刺されたような跡があり、カレンの通う高校では他に4人のクラスメイトが奇怪な死を遂げていました。特にその内の1人、レイの遺体は人間とは思えない形状にされ金属プレートが埋め込まれています。そして調査を進めているうちに更に不可解な出来事が発覚していくのでした。
正反対な2人のバディ
フォックス・モルダーはオックスフォード大出の心理学者。難事件の解決にも貢献しており非常に優秀。唯一の問題点は極度のオカルトマニアなことでした。そのせいか興奮すると誰にも理解できない理論を話し出すため手が付けられません。ちょっと残念なエリートを演じるディヴィッド・ドゥカヴニーはUFOを信じてないという裏話も好きです。
ダナ・キャサリン・スカリーは物理博士で医学部卒業のスーパーウーマン。真面目で実直な彼女は”自分の目で見たモノしか信じない”という現実主義者。モルダーの変人ぶりに疲労しつつ、少しずつ”本当の世界”を知っていきます。演じたジリアン・アンダーソンは演劇の博士号を取得している才女。スカリー役にハマったのも頷けます。
放送当時は現実世界とのMIXに胸騒ぎしたのでは
THE超常現象なシリーズですが、ストーリー自体は刑事物として普通の捜査を行っていきます。FBIというビッグネームを引っ張り出してきてUMAの調査とかワクワクしかない。しかも本ドラマは”実話ベース”と言われる話も多くありました。ドラマと現実の狭間で”未確認”な存在を感じれる浪漫溢れる作りになっています。
モルダー&スカリーという構図は同時に、超常現象&科学という見方ができます。このちぐはぐで噛み合わなさそうな2人が絶妙に噛み合ってるのが秀逸。しかしこの2人でも全てが解き明かされるワケではなさそうです。まだまだ地球内外には、人間の及ばない場所があると教えてくれる永遠不滅の名作です。
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