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過去を覚えれない=未来が掴めない「殺人者の記憶法」

殺人者の記憶法 ☆映画あらすじと感想
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3.7 認知症が怖くなる・・・

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\サブスク引き籠り応援団です/

アルツハイマーを患った殺人鬼

検事から聴取を受けているビョンス。彼はアルツハイマー型認知症であり、記憶が混濁・曖昧な状態です。そして語り始めたのは過去に起こした殺人。自分勝手な想いで”悪者”を片付けてきたビョンスは、ある日自動車事故を起こします。その後遺症から認知症が始まり、現在は娘からもらったボイスレコーダー頼りに生活しているのでした。

認知症のため殺しを止めたビョンスは、所有している竹林からの帰りに追突事故を起こします。軽い事故ですが相手のトランクが開き、そして中の旅行鞄からは血がしたたっています。「鹿をはねてしまったんです。」と話す若い男ですが、ビョンスは本能的に”こいつも殺人鬼だ”と察知します。しかし記憶が曖昧で真実かどうかがわからない状態。更にこの若い男は娘に接触してくるのでした。

狂気の演技がすばらしい

ビョンス役のソル・ギョングには脱帽。認知症としてリアル、とは言えませんが雰囲気は良く出ています。怪演といって間違いなく、穏やかなおじさんタイムと、殺人鬼・混乱者おじさんタイムでは別人格可愛らしい面が見えるけど、拗らせるとやっかいそうなのは正に認知症でした。

しかしこの”認知症”というのは副設定。大事なのは”記憶が無くなるとはどうゆうことなのか”という点です。殺人鬼から逃げる・戦うためには、覚えている時間内にどこまでできるのか、そして大事な情報を覚えておくにはどうすれば、という追われるような展開がスリリング。”覚えられない”という恐怖を語っていました。

過去の出来事の延長が未来

認知症ということで新しい記憶を失っていきます。それは相手の情報を失い次の行動予測を失っているのです。自身の行動すらわからなくなり、結果的に望んだ未来は掴めなくなります。そんな最悪の状況下でビョンスが活用したのは”ボイスレコーダー”過去の自分が進むべき道を叫び教えていました。

タイトルから特殊な方法かと思っていたのですが、割とオーソドックスでした。とはいえ認知症の元殺人鬼VS現殺人鬼の構図にはハラハラしました。そして途中から”アルツハイマーの男の記憶は確かなのか?”という疑問も出てきます。そもそも”こいつ殺人鬼だ!?”はビョンスの主観。事実確認はできていないのです。”果たして誰が悪なのか”それは観た我々が判断する、というサスペンス物でした。

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