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善意の行動は誰かに必ず響く「ゴヤの名画と優しい泥棒」

ゴヤの名画と優しい泥棒 ☆映画あらすじと感想
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ゴヤの名画と優しい泥棒(字幕版)

4.1 人柄こそ最大の武器です

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\サブスク引き籠り応援団です/

高級絵画を盗んだ男

60歳を超えるケンプトンは、ゴヤの”ウェリントン侯爵”を盗んだ罪で捕まります。裁判長に「罪か無実か」を問われると、ケンプトンは堂々と「無実だ」と声高く答えます。彼には他の誰にもない信念と、自身の正義、そして善意をもって行動したという誇りがありました。

半年前、ケンプトンは戯曲を作りBBCに送ります。帰宅時役人が訪れBBC放送受信料を請求しますが「老人や弱者、退役軍人から金をとるな!」と拒否13日間投獄されます。出所後イギリス政府がゴヤの名画”ウェリントン侯爵”を14万ポンドで落札した事を知ります。ケンプトンは”無駄な金の使い方だ”と嘆きます。そしてある日”ウェリントン侯爵”が盗まれ、そして同日ケンプトンの部屋でケンプトン、そして息子ジャッキーが”ウェリントン侯爵の絵を眺めていました。

1965年に実際に起こった裁判

1961年に盗まれ、1965年にケンプトン・バントンが名乗りでた実際の事件。ギャラリー警備員から”朝の清掃時間は赤外センサーやアラームはオフになる”という情報を聞き出します。そしてトイレの窓から侵入し盗むという大胆な犯行を行います。彼を突き動かしたのは何でしょうか?

バントンは”こんなバカげたことに金が使えるなら、TV受信料ぐらい無料にしろ!”という思いがありました。そして購入と同額を要求し、それを貧しい人々の受信料に充てる気でした。TVに拘ったのは、誰もが楽しめる娯楽と認識していたからです。4年に渡る交渉の末、名乗り出たケンプトンは当然裁判となりました。そして陪審員達に訴える事とは。

綺麗な本音で答えた

ケンプトンは自分を隠さず、そして偽らず表現しました。本作ではちょっとひょうきんに、そしておどけながらに。しかし愛情に満ちたその心情に触れると、”この人が悪人?”と考え込んでしまいます。暗い過去と哀しい現実を知っているからこそ、ケンプトンは”誰かの為に”動きました。本当に国を、人を憂いていることが伝わった時、陪審の心に善意が灯ります。

かんな出来事があってからかはわかりませんが、BBCは75歳以上の受信料は無料になりました。このBBCは日本でいうNHKに近い存在で、少なからず影響を受けています。しかしBBCは近代の環境変化を理由に75歳以上も徴収する事を再開しました。仕方ない事ですが”お金を取る”という意味を理解し、公平で偏らない放送を行って頂ければお願いしなくても支払うのですがねえ・・・あ、NHKの話になってしまった・・・・

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