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”不気味”だけが残される映画「聖なる鹿殺し」

聖なる鹿殺し ☆映画あらすじと感想
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3.2 バリー・コーガンの才能が見えた

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外科医の罪悪感

アメリカ・オハイオ州に住むスティーブンは、美人妻アナに娘キムと息子ボブに囲まれた、何一つ不自由のない暮らしを送っている外科医。しかし過去に自身が執刀したことで亡くなってしまった患者の息子、マーティンと懇意にしていることは家族にも言えません。罪悪感から金銭面でも援助しており、マーティンは実の父のように慕っていました。

ある日、スティーブンはマーティンを自宅に招待します。礼儀正しく人柄の良いマーティンを家族全員が受け入れました。とくにキムは多感な年ごろでもあり、異性として意識しています。そんなある日、突然ボブの両脚が麻痺してしまいます。どの病院でも原因不明と診断され、この頃からマーティンの行動・言動に変化が起こります。そしてスティーブンに”これから起こる事”を告げてくのでした。

ハリー・コーガンの才能発揮

とにもかくにもマーティン役であるバリー・コーガンの怪演に尽きます。登場時は大人しく穏やかな青年ですが、物語が進むにつれ徐々に薄気味悪くなります。挙動不審で気弱な雰囲気が似合っている印象でしたが、本作を観てからは”ヤバイ奴”もしっくりくる(褒めてます)俳優だと知りました。

ダンケルクの負傷兵のような”好青年”の印象がありますが、デビュー時からダンケルクまでは悪役で下積みをしています。純朴な外見に凶悪な中身というのは味がありますね。しかし実はバッキバキの筋肉質アマチュアボクサーメンタルケア目的だそうですが、体つきから察するに”鍛える事自体が好き(筋トレな話リンク)”な方と確信しています。

解釈困難な謎作品

一度しか見ていませんが断言できることがあります。”何回観ても理解できない作品”です。監督には何かの世界観が見えているのでしょうが、ちょっと僕には”なんだったの?”という疑問が払拭されない作品でした。不気味・気持ち悪いという印象だけが残ってしまいました。

「聖なる鹿殺し」という話の基はギリシャ神話”善なる象徴である鹿”の話からきているのですが、マーティンのお父さんは善なる象徴ではありません・・・。なのであまり繋がった感もありませんでした。常に不安・猜疑・不快・恐怖を煽ってくる、心理的に迫ってくる描写が優れており鬱ジャンルに認定です。じわじわとにじり寄るスリルは目を離せない、”ゴクリ”と見入ってしまう作品でした。

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