リアルな感じでちょっとワクワクする
熊と格闘中・・・何か忘れてるけど?
熊を狙う女性ハンター小坂チアキ。この日も熊を探して山に入ります。樋熊に遭遇した瞬間、猟銃を胸に「熊を撃つ」と意気込むチアキ。しかし「外したら終わり」のプレッシャーが重くのしかかり撃てませんでした。そして臭いを消すために樋熊のフンを体にこすりつけて静かに隠れます。危機が去った後思い出しました・・・今日フリーライターと会う約束をしてたんだった・・・彼女に悪気はなく、ただ狩りバカが過ぎただけの出来事です。
フリーライターの伊藤カズキは独立したけれどなかなか仕事がもらえません。”何かいい題材”はないものかと考えていると、雑誌に載っている”女性マタギ”の姿が目に入ります。これだ!と思い立ったカズキは早速チアキと連絡を取ります。若い女性ということもあり、同行取材は難しいかもなんて考えながらカズキはこの日、約束をすっぽかされるのでした・・・
猟には厳しいルールがあるからこそ慎重に
チアキが猟についてカズキに教えるシーンでは、マタギ活動にはかなり細かいルールが存在することが垣間見えます。特に銃器においては厳しいルールが設けられていますが、やはり暴発を含めて「安全に」「犯罪防止のため」のルールのようです。しかし熊のような危険な相手だと足枷にもなり得るルールでした。
法律で弾を込めるのは撃つ直前と決められているようです。しかも装弾数も決められており、弾倉に5・弾薬室に1の6発までという決まり。このルールだと、急に熊と遭遇した場合には成す術がありません。だからこそ丁寧な下調べと慎重を重ねた行動によって、危険な場所には入らないという行動が必要になります。足枷になり得るルールですが、これがあるからこそ自身を守れるのかもしれません。
探索・狩猟・食す
日帰りではありますが本作はまさに「冒険譚」。僕が日常で感じる事のない緊張感がある現実世界です。カズキも感じたようですが、チアキが銃を構える・銃の使い方を教えるシーンにワクワクしてしまいました。熊を探し鹿を撃ち解体して食べる。「モンスターハンター」のような「冒険」を感じました。
このチアキには「熊以外は食べたい時にしか撃たない」というルールがあります。確かに鹿一体の解体や処理も大変で、どんどん撃っていくのは非効率です。銃声で熊も逃げてしまうでしょうしね。普段見る事のない世界で猟の様子やルールには惹かれました。リスクも隠すことなく書いてくれているのがとてもリアル。恐らく僕は野生の鹿と対面するのも恐れてできないでしょう。しかし、、、解体したての新鮮な鹿肉や熊肉は食べてみたいなあ・・・
コメント も、文句以外で・・・