イケメンの裸エプロンか・・・
エリート料理学校の入学試験「卵を使った料理」
幸平創真は定食屋「ゆきひら」の手伝いをしている15歳。中学卒業と同時に店で親父から料理を本格的に学ぼうと考えていました。しかし父親は「ちょっと旅に出るから店閉めるわ」と突然の閉店宣言。更に日本屈指の超エリート料理学校「遠月学園」への入学手続きが進められていたのでした。
遠月学園では料理の英才教育を始める前に「学校に相応しいのか」を確認するための入学試験がありました。創真が挑む試験に現われたのは、「神の舌」と呼ばれる味覚の持ち主薙切えりな。「卵を使った料理で私に美味しいといわせなさい」という内容に、創真が出したのは「ふりかけご飯」。試験の結果はどうなるのか・・・
友情・努力・勝利の間違いなく「少年ジャンプ」作品
料理バトルモノで飯テロ作品です。登場人物に「通り名」が付いていたり、「十傑」といった強敵ありと戦闘する気まんまん。そして「食戟」システムの存在が各キャラクターにランクを付け、料理への想いの強さを表現する場になっています。お互いを高め合い、時に手を取るライバル達の出現は少年バトル誌の王道です。
少年誌として大事な部分「ちょっとエッチ」な部分も盛り込まれており(これ必須)、敗北者はおはだけします。ちゃんと男性もはだけますので心配はありません。しかし印象的なのは、「裸エプロン(詳しくは裸ふんどし)の先輩」でした。序盤から存在感の残るキャラは、後半益々輝いていく本編とは関係ない見どころの一つです。
自由で独創的だからこそ新たな発見がある
料理にはレシピがあり、それに倣えば美味しく出来ます。しかしレシピを作るには「元料理」の存在が不可欠です。美味しいは先人達が探してきた味にあり、そこに甘んじている者と、探求心に駆られる者が交差するストーリーに読み手自身も触発されます。
学校で職場でマニュアルが多用される現代。本当に最近になって色々見直されてきたように感じていますが、それでも「お手本通り」が求められます。しかしマニュアルには向き不向きがあり、「より良く」を追求するならお手本から外れる事も必要です。セオリーを外している料理の数々に「もっと良い(美味しい)物を出したい!」という情熱を感じ、美味しく楽しく読めました。
⇑ 学生たちの研鑚は常に情熱的!
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