インド映画が大注目されるきっかけ
護られし子供
マヒシュマティ王国時代、赤ん坊を抱えた女性シヴァガミは追っ手から逃がれ滝の下にある村へ向かいます。足を滑らせ川に転落してしまい、滝が意思をもつかのように水かさが増していきます。シヴァガミは「私の命と引き換えに赤ん坊の命を救いたまえ。」と子供を高く掲げます。通りかかった村人が赤ん坊を救い、そして村長の妻サンガに”シヴドゥ”と名付けられました。
そして25年、逞しく成長したシヴドゥは滝への想いが何故か強く、心配して反対するサンガを何度も頂上目指して滝登りに挑戦していました。そんなある日、シヴドゥの前に天女が現れます。その美しさに見惚れ追いかけていると滝を登り切ってしまいました。そして滝の上ではシヴドゥの知らない世界が待っていたのです。
世界にインド映画を知らしめた
インドで最高額予算を投じて制作された巨編の1作目。インド歴代興行収入もダントツで最高額を記録しました。波のように兵士の動きに肉体派のインド俳優が魅せる殺陣。殺伐とした争いを描きながら、夢のような愛を描いた作品でした。
インド映画ならではの感情豊かな歌に誘われるような踊り。1シーンだけで魅了されてしまいます。戦闘シーンすらダンサブルに仕上げています。そして何故だか2部構成。本作中に2つのストーリーが展開される事も多いのがインド映画の特徴です(一部ですかね・・・)。そのせいで時間が2時間~3時間になってしまうのです。2作に分けていいのに・・・
バーフバリとは”真の王”
シヴァガミに護られた子供シヴドゥは、当然ただの子供ではありません。王道展開なのですが、王家の血を引いている継承者なのです。並外れた身体能力が”ただならぬ者”の証拠となります。さらに生まれながらに自信を持っているようで、初対面の女性をとにかく口説きます。女性にも母親にもそして民にも、全てにおいて男らしく接する王の姿は昨今珍しい物でした
何もかも王道なインド歴史ファンタジーで、とくに目新しいものはないのですが、しかしどこかやりきっていました。稚拙なCGに1990年代かな・・・と感じたはずなのに、中盤以降は見とれてしまうクセになる作風。ざっくりと、ちまちませずに進むストーリーと、とんでも無双な戦争シーンは嫌いな人はいないのでは。大体の事は力で解決する思想な本作は男性ファンが多そうです。
コメント も、文句以外で・・・