切れ者は賢いおバカ
華やかななのは現場
アメリカ諜報機関”コントロール”に勤める敏腕分析官マックスウェル・スマートは、地味な分析官からエージェントとして現場で活躍したいという野望がありました。そして7回目にして昇進試験で現場エージェントに合格となります。心躍るマックスウェルですが上司から「一番優秀な分析官を現場に出すわけにはいかない」と”昇進させない”宣言を受けます。落ち込んだ彼は気晴らしに散歩へ出かけました。
散歩から戻ってくると、なんとコントロール本部が襲撃をうけて壊滅状態。エージェントの個人情報も奪われ、世界に散っているエージェント達が次々と殺害されていきます。そしてコントロールは内勤で顔がバレていないマックスウェルと、最近整形をした凄腕エージェント99をコンビに選任し犯罪組織”カオス”に立ち向かわせます。初任務が世界的な悪の組織となったマックスウェルの運命は如何に・・・
気軽でコテコテのコメディ
最初から最後まで展開は読めます。全然ひねってない、ある意味正直な作品でした。どこでどんな失敗するのかも読めますが、それも何だか楽しみになってしまうという不思議な面白さがあります。スパイ・コメディ・アクションと豊富で賑やか要素が揃っており、レトロなスパイ映画っぽくおバカしてました。
主役であるカレルの軽快さにアン・ハサウェイの美しさが絶妙な組み合わせ。キリっとしたシーンもあえて締めない2人の緩いコント的な動きが印象に残ります。こういったメインキャストの濃さに負けてないのはドゥエイン・ジョンソンでした。なんと”髪”があるのです。そんな小さな事さえ面白く感じるのはハマってしまった証拠ですね。
賢いけどおバカなので現場には向いていなかった?
マックスウェルは切れ者で細かい分析能力を見せています。エージェント試験のために70㎏の減量に成功し、トップクラスの身体能力も手に入れています。仲間にも恵まれており、スパイアイテムを複数渡され非の打ちようのないエージェントに見えました。
しかし微妙にずれた感覚をもっており、なぜそうなった!?と思わせる状況を創り出しています。無能な雰囲気ですが、結果を観れば有能という実に不思議なエージェントになっています。分析能力と身体能力が高いのに思考と行動が残念なマックスウェルは、優秀過ぎても現場に出さなかった上司の判断が正しいようです。
コメント も、文句以外で・・・