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生きるためだけに生きてはいけない「グッバイ、リチャード!」

グッバイ、リチャード ☆映画あらすじと感想
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4.0 「98%の人間に迎合するな」に胸熱

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余命180日の宣告

大学講師のリチャード・ブラウンは医師より「ステージ4の癌で、治療をすれば大きい苦痛はあるが1年から1年半、しなければ半年の命」と余命宣告を受けます。リチャードは怒り、悲しみ、そして放心しながらも家族に告げようとします。しかし先に「伝えたい事がある」と娘のオリヴィア。その内容は「私レズビアンなの」更に妻のヴェロニカからは「実は不倫してるの。あなたの上司と」リチャードは自分の話を止めました。

翌日教壇に立ったリチャードは生徒たちに「今すぐ出て行った者にはCをあげよう。」と他にもいくつか条件を挙げ、生徒を追い出し始めます。少数の生徒たちは残りリチャードの講義を受けます。その後も自暴自棄な生活をするリチャードですが、見かねて心配していた、親友ピーターには癌の事を打ち明けます。何も知らない家族、悲しむピーター、講義に残った生徒たち。リチャードは「生」と「死」に自分らしく向き合い始めます。

癌と闘うとは

リチャードはステージ4と診断されています。部位によって多少の違いはありますが、基本的にはステージ0~4の5段階になっておりまさに「末期」での発覚です。肺癌の診断ですが、他臓器への転移が確認されており5年間の生存率は30%を切っているような状態。余命宣告を受けるのも大体このステージ4になってからです。

治療を受けなかったリチャードは諦めたのでしょうか?残り1年半を苦しむより自分らしく生きていたかったのか?それにしては自暴自棄になりすぎていたような・・・と、いうシーンに人間の心理が見え隠れします。余命を知り覚悟をきめた「つもり」になった生活。でもまだ実感していなかったんです。本当の闘いはもっと先にありました。

思わず逃げた、そのおかげで向き合えた

余命宣告を受けた心情を考えてみましたが、当然及びませんでした。実際にリチャードのような状態になる方も多いかも知れません。リチャードは「死に感謝していなかった」と答えを出します。”明日何があるかわからない”だから一日一日を本気で生きればよかったという後悔と、今から本当の意味で生きるんだという思いが伝わってきます。

本作テーマは「死生観」生きる事は死に向かう事という真実を背景に、家族・親友・自分自身を今一度見つめ直す作品。人間に与えられた「豊かに生きる義務」を疎かにしたリチャードですが、これからは自分の人生に戻り、たくさん笑っていくのだろうと思います。「グッバイ、リチャード」を観たら、まだ僕は何でもできるんだ、という気持ちになりました。そして主演ジョニー・デップの「冷めているのに熱い人間像」はどの作品でも胸の奥に何かを植え付けてくれます。泣いたぁ!

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