見逃せない展開多すぎ!!
船の炎上は何故起こったのか
薬物取引のために寄港したと思われる船舶の炎上事故。唯一の生き残りのハンガリー人は”カイザー・ソゼ”と叫び恐怖に怯えた表情を見せています。そして事件の関与が疑われるキントが話し始めたこととは・・・
炎上の6週間前、銃を積んだトラックがジャックされた事件の容疑で、常連のメンバーであるマクマナス、フェンスター、ホックニー、キートン、そして無名で左半身の不自由なキントの5人が面通しされました。しかしその合間をぬってマクマナスは”稼げる仕事がある”と4人を誘います。そして5人共証拠不十分で釈放となり放たれます。
5人は仕事を終え手に入れた宝石をレッドフットに売りさばきました。そして次の仕事を受けるのですが、抵抗する宝石商を撃ち殺してしまいます。更に宝石は見つからず、鞄には”ヘロイン”が。騙されたと考えた5人はレッドフットを殺そうとしますが、依頼人は別にいたことを知らされます。そして会ったのは弁護士コバヤシ。彼はサンペドロ港にくる麻薬密売船を積み荷毎燃やして欲しいと話します。そしてその正式な依頼人の名は”カイザー・ソゼ”だと。5人は逃げる事の出来ない厄介毎に呑み込まれていたのでした。
裏社会の伝説”カイザー・ソゼ”
全てが噂で語られるのみではありますが、ヴァーバル曰くドイツ人の血を引くトルコ人で麻薬の売人。ある時、対立しているハンガリー人の組織に家族を襲われます。妻はレイプされ子供達は人質になっているその現場で、ソゼは自ら家族全員を撃ち殺します。そしてハンガリー人も1人だけ逃がし、鉄の意思をもっていることを知らしめます。当然家族の埋葬を終えた後、ハンガリー組織を壊滅、そして家族・友人・金を借りた相手に至るまで皆殺し、そして姿を消しました。
そして犯罪者の間では「言う事を聞かないならカイザー・ソゼが出て来るぞ」と子供に伝えるという、まさにおとぎ話の住人として扱われています。そんなソゼが突然動き、この5人に接触してきました。そしてハンガリー人の麻薬密売船を燃やし尽くせと・・・逃げ場のない5人は命令に従うしかないようです。
掌で僕も踊ったよ
序盤は登場人物の多さと出来事の把握で頭が忙しくなります。そして中盤以降はカイザー・ソゼで頭がいっぱい。どいつもこいつのソゼに見えるのに、違うような気もする。実在してないとか、コバヤシが実は・・・なんていう想像を繰り返して楽しむミスリード作品。考察好きには”待ってました!”レベルの良作です。
深みのあるストーリー展開に独特で癖の多いキャラクター、そして虚実がどこにあるのかわからないというラスト。どこからどこまでが本当の話なのか、それがわからないからソゼの掌から出られないんです。観終えた後は”確認と伏線探しのため”に2週目に入りましょう。・・・これも踊らされているのかな・・・
コメント も、文句以外で・・・