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命が懸かっても尽きない”欲望”「刺さった男」

刺さった男 ☆映画あらすじと感想
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刺さった男(字幕版)

3.3 ほぼ同じ場所の映画ですが・・・

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\サブスク引き籠り応援団です/

落ちた先で奇跡?が

広告マンとして昔は売れっ子だったロベルトですが、現在では失業中。愛する妻と子供達のために、毎日スーツ姿で就職活動をしています。この日は昔のツテを頼りに旧友の経営している会社に赴きました。しかし大手となった友人は相手にもせず、結局破断してしまうのでした。

落ち込んだロベルトは妻との思い出のホテルへ向かいます。しかし既に建物はなく、なんと公開をまじかに控えた遺跡の発掘現場になっていました。唖然としながらも何となく中に入ってしまったロベルトは、気が付けば立ち入り禁止区域にいます。そして警備員に見つかり逃げた先で転落。目覚めると仰向けで大の字になっていました。打ち所が悪いのか、身動きの取れないロベルトは警備員から「後頭部に鉄筋が刺さっている。」と衝撃の事実を聞かされました。

身動きが取れない!

後頭部に鉄骨が突き刺さったロベルトは身動きができません。現場レントゲンで確認されると、見事なまでに首から脳まで刺さっています。この状態では抜くことはできない、振動が起こるので切る事もできない。そんなことから、ここから先は”この遺跡のこの場所”だけで展開されていきます。

こんな状態では電話が限度。誰かに話すことしかできないこんな状態では通常、物語は動きません。しかし本作の見せ場はここからです。公開前の遺跡で鉄骨が刺さったまま会話している男がいる。完全なパワーワードとなり、メディアが色めき立ちます。こうなると流石の元広告マン。今までの不遇を振りほどくため欲を見せ始めます。

注目される事で寄って来る人々

大注目されているロベルトは広告代理店に自分の宣伝を依頼します。そして独占TV主演やインタビューで大金を稼ごうとします。さらに遺跡を宣伝していた役人も”迷惑な話”から、”注目される遺跡”へと目線がかわりました。当然雇用を断っていた友人も変化が起こります。お金だったり、名誉だったり、そして保身だったりという、個人と団体の欲が際限なく繰り広げられていきます。

かなりパンチのあるブラック・コメディです。どんな状況においても全員が我欲を優先していました。これだけインパクトのある事件なら確かに金になりそう。そういう考えをもっている僕自身も欲にまみれてますね。こんな状況でお金を稼ごうとしたロベルト。しかしその思惑には”人間らしい優しい欲”がありました。この作品で学ぶのは欲がある、それ自体は悪い事ではなく、問題は人間の心根だという思惑哲学的な事でした(真面目に観過ぎたかな・・・)

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