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真実は権力に潰される「空気殺人~TOXIC~」

空気殺人 ☆映画あらすじと感想
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3.7 事件自体は実話なのです

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家族の異変

大学病院の救急救命室に勤める医師テフン。ある日、息子ミヌが自宅で意識を失い病院に運ばれてきました。病名は”急性間質性肺炎”と診断され、そのまま入院となります。妻ギルジュはミヌに必要となる物を取りに自宅に戻りますが、そのまま倒れ意識を失うのでした。

ギルジュの妹で検事をしているヨンジュ偶然訪問した時、すでにギルジュは亡くなっています。病名はミヌと同じく急性間質肺炎でした。しかしこの病気、1年以上放置しないとここまで酷くなりません。ギルジュは5カ月前の人間ドックでは異常がなかったためテフンとヨンジュは疑問を抱きます。さらに10年程前から同じ症状の患者が増加している、と調査をしている教授の存在を知り協力を求めます。そして辿り着いたのは・・・

元となる事件は”加湿器殺菌剤事件”

本作の衝撃は元事件があることです。韓国で2001年から2010年頃まで発売された、加湿器用殺菌剤に含まれるポリヘキサメチレングアニジ二ンによって多数の死者が出ました。発売会社は”オキシー・レキット・ベンキーザー”でこの事件の後、業務上過失致死傷罪など複数の罪状に問われる事になりました。

当時かなり大きな話題となったこの事件ですが、話題となった理由は死傷者や規模の大きさ・・・というワケではありません。関係企業や第三者委員会がこの物質の危険性を知りながらも、利益の為に生命に係る有害性を放置した・隠蔽したことが大きな社会問題となったのです。

真実なんて簡単に握りつぶせる

本作で立ち上がる”被害者の会”は一般人です。構える相手は超大手企業。買収・隠蔽・圧力に耐えながら戦わなければなりません。しかし金とツテの力は恐ろしく強い。先手を取ろうが相手の出方を見ようが全く関係なく、証拠も事実も踏みつぶされていく・・・世知辛い作品・・・

邦題から”どんな殺人を起こすんだ!?”と期待した方残念(僕じゃない!!)。れっきとした医療裁判物です。これは国が推奨している商品なので後ろ盾が官僚とか。こうなると最早、信じられるものが見えません。真実とは権力によって創られているのか・・・”馬を鹿という”って話ですよねえ・・・

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