劇画漫画の金字塔
特殊な依頼を請け負うスナイパー
ゴルゴ13の最大の魅力は”あり得ない依頼を請け負う”ことにあります。勿論そこには条件がありますが、どんな無理難題でも請け負えば必ず実行・完遂します。長距離・見えない程度は当たり前、跳弾スナイプや1発しか撃てない銃で至近距離から、なんて依頼も請け負います。
そんな中でも異常な依頼は第436話「一射一生」ではないでしょうか。CIAより依頼された「衛星の排除」ですが、宇宙空間では反動のため銃が撃てません。そこで”弓”を選択します。宇宙での活躍は他にもあるのですが、この回は”宇宙空間・新しい技術の習得・相手は人間ではない”という通常誰も受けない特殊な依頼でした。
長年愛され続けている長寿作品
1968年から作家さいとう・たかを氏が無くなるまで休載することなく(2020年のコロナ渦以外)掲載された作品。ギャグ等なく劇画タッチな”大人の漫画”として愛読されました。当然ながらアニメ・映画・実写も多く、フィギュアから武器に至るまで様々なグッズが販売され続けています。
特にゴルゴ愛用のアーマライトM16 は有名。アサルトライフルのM16シリーズを改良し狙撃用として使用していますが、その狙撃能力の高さ故にM16=スナイパーライフルと誤解する方も少なくないとか。一度見ると銃を手に持ちたくなる漫画としてもTOPクラスです。
成長止まない超人
非合法・高額・特殊なルートでした依頼できないというゴルゴ。依頼者になる条件は”嘘・裏切りは許さず、発覚すれば依頼終了後でも制裁を与える”というシビアさ。しかしほぼ100%な完遂能力のため、巨額の利益が絡んだり高リスクな場合、そして国際的な問題に関わる折には頼らざるを得ない人物です。
中国拳法・空手・柔術・古武術に精通しており、全てがマスターランクという恐ろしさ。精神面でも強靭で60日に及ぶ独房監禁や拷問に耐え、さらには砂漠に置き去りにされても見事に依頼を完遂しています。知らない事はない程の知識もありますが、更なる自己学習や技術習得の為に誰かに師事するという完璧主義者。各国首相さえ恐れるゴルゴ13は伝説のスナイパーとして世界に知られています。・・・実は”シティハンター”より有名なんですよ?
2021年にギネス世界記録に”最も発行巻数が多い単一漫画”として認められています。そして更に伝説は”娘”に引き継がれていくのだとか・・・
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