クラシックギャグっていうのかな・・・
魔族の復活と勇者の出現
全ての魔族が封じられたというパンドラの箱。その箱を天使と人間のハーフである聖女パンドラが開けてしまいます。千億の絶望と呼ばれる魔物たちが解放され、人間を滅ぼそうと暴れ始めました。強力な魔力を持つ存在に人間達は圧倒され、あらゆる国が滅亡へと追いやられます。
そして時がたち、魔族が勢力を伸ばしたこの時代に一つの希望「勇者」が降り立ちます。特殊な楽器巨大バイオリンを持つ勇者ハーメルンは、その楽器から奏でる音楽は魔力を帯び魔族を打倒していきます。今日もお供であるカラス・オーボウ共にスタカット村で少女フルートと出会います。そして助け・・・あれ?・・・助ける??助けない??
真のクズ勇者爆誕
黒い伊出達の勇者ハーメルン。姿通りの禍々しい存在で、我が儘・金に汚い・卑劣で外道なクソッタレです。助けた村からは法外な報酬を請求し、自分が助かるためには仲間を敵に投げます(本人曰くフルートミサイルというように攻撃らしい)。また自らは戦わず、魔曲で味方を操り戦わせます。寿命が縮むそうなので、フルートは短命でしょう・・・
本当は寂しがりやで照れ隠しの行動が異常なハーメルンですが、実は心優しき青年。なんだかんだで助けていきます(請求はするけど)。生きる事に執着するのは「自分が何者なのかわからない」という背景があり、出自を知るために生き抜こうとする結果泥臭くなっているのです。音楽で引き寄せたハトを撲殺して丸焼きで食べるのも生きるためなのです・・・
音楽に興味をもち、楽器の暴力性を知る(ダメ)
クラシック音楽を奏でて発動する魔力では、「剣の舞」なら剣が襲い掛かり「マリオネット」では操られるフルートが敵を倒します。そして奥義はバイオリン爆弾(ボンバー)!!巨大なバイオリンを投げつけるこの技は巨大熊すら一撃必殺!!ライバル技として勇者ライエルが500㎏の純金ピアノを投げつけるピアノミサイルが存在します。500㎏で純金のこの技と互角・・・恐るべしバイオリン爆弾・・・
楽器を悪用してはいけません。そんな物語ですが、どんなシリアス場面でも極端なギャグを入れて来る所が魅力。王道ファンタジーではありますが、主人公の邪道さは素晴らしい作品です。クラシック音楽を聴きながら読みたくなる・・・いや、酷いギャグ漫画(賛美)なのでクラシック音楽は別の日にゆっくり聞いてください・・・ただしストーリー後半は聴きながら読むと泣けます。
⇑ ギャグが強すぎるけど良い漫画「レンジマン」
コメント も、文句以外で・・・