子供の方が本質を理解しているものですね
火星人の襲来か!?
ロックウェル郊外に住む母子家庭のホーガースは、母親の帰宅が遅い事をいいことに禁止されていたお菓子を食べ、ホラー番組を見ています。すると屋根の上から物音が聴こえ、さらにTVも映らなくなります。ホーガースは屋根に上りアンテナを確認すると、なんと食い千切られた跡が!?火星人の襲来を疑いながらヘルメットをかぶり、モデルガンを抱えて夜の森へ探索に向かうでした。
森の奥にある変電所に辿り着いたホーガースは巨大なロボットと出会います。鉄塔を食べていたロボットですが、電線に絡まり感電してしまいます。その姿を見てホーガースは電源をオフにして助けました。少しずつコミュニケーションも出来るようになり、仲良くなっていく2人ですが、この巨大ロボットは実は戦闘ロボット。そして政府の手が近づいているのでした。
アメリカの「銃社会」をテーマにしたヒーロー物
アメリカ作品ということで、ロボットの希望は「スーパーマンになる」という純粋なものでした。誰かのために力を発揮する巨大ロボットの物語は、まさにアメリカンヒーローの王道ですが、本作が長く高い評価を受ける作品となった理由には、もう一つの視点がありました。
アイアン・ジャイアントが何度も繰り返している「銃、殺す」という言葉。ヒーローらしからぬこの言葉は、未銃規制について大きな進展のないアメリカの当時の時代背景をよく表しています。アメリカだけではなく世界で色々な意見が飛び交う銃規制について、「子供とロボット兵器」という視点で考えさせられました。
大人に伝わる「なりたい自分になればいい」
大人になって観ると「なりたい自分になればいい」という言葉がのしかかってきます。ロボットを諭す子供の姿は大人への警鐘です。大人になると周囲の目や、社会的な立場であったりと葛藤して悩む時間が多くなります。そんな時に「何かを思い出す」ために振り返って観たくなる作品です。
子供の頃は「聖闘士」になりたかったり「ドラゴンボール」を近所で探してました。勿論そういう事ではないのですが、そんな時代を忘れてました。年齢が上がる中二病を患い「暗黒のなんとか」に成る予定でしたが、今は無事平凡な人生送ってます。成りたかったか人間に成れたのか?は分かりませんが、これから成るんじゃないかな・・・
⇑ 漫画ですが「Pluto」もロボットの心に触れる作品
コメント も、文句以外で・・・