スパイスの効いたストーリー(にや)
行商人が拾ったのは・・・
旅の行商人クラフト・ロレンスは取引のためパスロエ村を訪れています。丁度”麦の収穫祭”の時期で、豊穣の神であるホロに麦を捧げていました。しかし昨今では農業技術の革新等で、ホロに対する信仰も減っています。そんな背景を感じながらロレンスは祭りを眺めていました。
ロレンスが村を離れた夜、荷馬車の中で眠っている少女を見つけます。素っ裸で狼のような耳と尻尾を持つ彼女は、「わっちは、賢狼ホロじゃ!」と名乗ります。そしてこの村で麦の豊作に尽力していたこと、最近は自分が必要ないと感じ、北のヨイツへ帰りたくなったことを告げました。ロレンスはホロをヨイツへ送り届ける約束をし、2人の旅が始まるのでした。
魔法世界じゃない
中世ヨーロッパのような世界に現れた人狼ですが、この世界では特に魔法等はありません。長寿であり不死とも謳われる存在”知性を持つ獣”が存在するだけです。ホロは永くパスエロ村に恩恵を与えてきた獣で、地域では神と崇められていますが、やはり教会・信仰によっては迫害を受ける存在となります。
ロレンスも行商という立場であり、食うか食われるかの世界で生きています。この2人の旅には危険が付き回り智恵と行動力、そして少しの暴力で北のヨイツに向かう旅となります。商人ロレンスが北へ共に旅をする見返りは、ホロの知恵で一儲け!・・・のはずですが・・・
ロレンスが欲しいのは!?
ホロの知恵はとても柔軟。堅物ロレンスよりも”詭弁”に長けています。その恩恵を受けながら金も智恵も身に付けていくロレンスですが、ホロはとても小悪魔。自分が可愛いことをよく知っており、商売にも利用します。つまりアレです、”こんな美少女連れて金だけ欲しい!なんて男いないんじゃないかなぁ!”ってことですよ。
ケモミミと青年の緩い旅ではなく、しっかり行商人のお話です。原作ラノベは500万部超えのヒット作。自身を”わっち”と呼ぶだけで既にホロは神です。特にノベルズではこういう部分が評価になるのです(?)。駆け引き上手なホロに振り回されるロレンス。辛くても幸せな旅は羨ましい限り(追われなければ)です。
2024年4月から!
2024年4月より”リメイク”版が始動します。声優そのままで、ちょっとホロが幼めになったかな?
コメント も、文句以外で・・・