死なないのも強さですね
チートなしの異世界転生
高校生のナツキ・スバルは深夜のコンビニからの帰り道で、突如異世界に来てしまいます。そしてチンピラに絡まれている所を銀髪の美少女サテラに助けられます。ハーフエルフである彼女の美しさに惹かれたスバルはサテラの探し物を一緒に探すことにします。それはフェルトという少女に盗まれたというアイテムという事で、フェルトの蔵に入り込みますがスバルもサテラもあっさり殺されてしまうのでした。
スバルが目を覚ますと、異世界に来た直後の場所に戻っていました。戸惑うスバルですがそれからも繰り返し生き返ります。どうやらスバルは「死に戻り」という能力が宿っていました。この能力を使って1週目に助けてくれたサテラの探し物を手伝う事にします。そしてサテラという名前が偽名であることを知ります。彼女にある秘密とは、ここからスバルの過酷な死に戻りの旅が始まります。
スバルとサテラ
主人公ナツキ・スバルは運動能力の良い三白眼の17歳男性です。学校へは行かず自由気ままで勝手な生活を送っています。しかし怠惰な性格ではなく、情に厚く自分のことより人のことを守る気質。与えられた「死に戻り」の能力はスバル本人の記憶はありますが、他者は記憶が残りません。そんな孤独な能力を持つスバルにとって、唯一の救いはステラの存在です。
ヒロインサテラ(偽名)はハーフエルフで銀色の髪に紫の瞳をした美少女。大精霊パックや他精霊と契約しており、四系統の魔法はどれも使えます。込み入った事情があって自身の素性を隠していますが、心根優しく困っている人を見過ごせない性格。ただし時折頑固な顔を見せており、良い意味で(?)面倒くさい人柄。
「なろう系」の代表作といえる大ヒット
2012年4月より小説投稿サイト「小説家になろう」で連載が始まり、2017年にはアニメ・ラノベ部門で1位を獲得したビッグタイトルです。2022年現在ではPS4・Switch・PCでゲーム化されパチスロにも登場しています。10年経過した今尚人気のシリーズとして君臨しています。連載当時、強くならない主人公が活躍するファンタジーは小説版としては目新しい物でした。
羨ましい能力ではない事も人気の要因で、死ぬ苦しみもしっかりあるのが特徴的。記憶があるのはスバルだけなので、関係性もやり直しになります。そして強くなる要素もないので、「強くなってもう1週」ではありません。記憶頼りの戦闘は考えただけでも絶望的です。しかし不思議と、この設定は見ごたえがありました。更にこのリゼロ、事が済んだのに死に戻っている事があり、見る者に不安と次回への期待をもたす上手い作り。負の感情も含めて成長していくスバルは魅力的な主人公です。
⇑ 「盾の勇者の成り上がり」も異世界転生な”なろう”作品
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