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人間というのは生きてても死んでても走るものですね「ドーン・オブ・ザ・デッド」

ドーン・オブ・ザ・デッド ☆映画あらすじと感想
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3.2 走るゾンビは嫌いです

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\サブスク引き籠り応援団です/

突然変わった世界

アメリカ・ミルキーウォーカー州で看護婦として働くアナ。疲れ果て帰った自宅で夫ルイスと共にベッドで休息を取ります。その寝室に近所の女の子ヴィヴィアンがフラフラと入ってきます。「どうしたんだ?」とルイスが近寄ると、なんと顔に大怪我が。更にヴィヴィアンは雄たけびを上げながらルイスの首元に嚙みついて来ました。

騒ぎに気付いたアナはその光景に驚きうろたえます。ヴィヴィアンを寝室から追い出しますが、ルイスは大量出血で倒れます。911には繋がらず、混線状態。更に失血死に見えたルイスが起き上がり、アナを見るやいなや狂ったように襲い掛かります。アナは浴室の窓から脱出しますが、屋外はすでにゾンビとなった元人間達で溢れかえっていました。全てを失い絶望の中アナは車に乗り込み、生きるための手段を探すのでした。

ゾンビが”食べ切らない”のはなんで?

”生ける屍”として何らかの要因で、死体のまま動く事が出来る生き物を総称してゾンビと呼びます”噛まれたら感染してしまう”という設定は、ゾンビ映画の巨匠ロメロのオリジナルでした。そして現代ではゾンビ=感染が定着化しています。しかし疑問が・・・なんで噛みついてくるの?

理由1 ”新鮮な肉”が好き

人を食べたい、しかし死んだ時点で”新鮮”ではなくなるため興味が失せる。これなら食べ切らない理由として妥当です(?)。死肉喰らう程おちぶれてないよ!という事なのか。

理由2 ”寂しがり屋”だから

噛みつく=感染を広げると理解しているなら、友達作りのために噛んでいるとなります。1000万人程度では満足しない程の寂しがり屋なのか。

理由3 小食だから

消化する事ができない(死んでるし)ため、実は一回の食事は50g程なのでは。そのため1人の人間を食べ切る事は不可能、その結果”感染”だけさせてしまうという事も考えられる・・・。

理由4 最後の”生存本能”

”食べる”という意識はないのですが、”何かを口に入れる”という本能が残っているため、何かを口に入れて落ち着かせているのでは。何でも良いのではなく、やはり生暖かく匂いのある物を好むのは”人ゆえに”でしょう。

こういった理由を背景にゾンビ達は我々人間社会を脅かしていたのです。今作で走り回る事になったゾンビ達もこういったことなら”仕方ない”と思えるもんです。

ゾンビが猛ダッシュする

本作はリメイク作品で、元作品は1978年のロメロ監督による”ドーン・オブ・ザ・デッド”です。そしてこの78年版で登場した”走るゾンビ”は、ゾンビ映画に革新をもたらしました。そしてこのリメイク版になるとさらに足早。ダッシュ&タックルを手に入れた活き活きとしたゾンビ達の活躍が目に眩しいものでした。

しかし本作はゾンビ化していない”生き延びたい人間”たちも走ります(当然です)。建物内での膠着状態が長い作品になりますが、一度動き出すと走る走る。人間同士の醜い争いもあるのですが、そこは(物理的な)スピード感で一気に問題が解決したように見えてしまいます。終わりよければ全てよしなゾンビ映画の模範作品。本作中で一番気になったのは、ゾンビになりかけている人間の事を”ピクピク”と呼んでいたことでした。嫌な呼称ですよね・・・

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