80年代のノスタルジック感がイイ
少年たちは思春期真っただ中
1984年、アメリカ・オレゴン州の郊外住宅地では連続殺人事件が話題になっています。恐ろしい出来事なのですが、ミステリー・不可思議現象大好きな少年デイビーは事件に惹かれています。「俺たちで捕まえてやろうぜ」とイーツ、ファラディ、ウッディと友人達を誘っています。
そんなある日、新聞社に犯人から全ての犯行内容が書かれた手紙が届きます。警察しか知らない内容に”本物”と認められました。デイビーの興味は更に強まりますが、ふと手元に合った牛乳パックに記された行方不明の少年の顔に衝撃を受けます。それはかくれんぼの際、隣人マッキーの家で見た少年。しかしマッキーは警察官。これは妄想なのか、真実なのか、少年たちの冒険が始まります。
大事なのは80年代であること
本作は1980年代で、スマホが(どころか携帯電話も)ない時代。4人組はおもちゃの無線機頼りに連携を取ります。また遊びが”かくれんぼ”を主体にしており、TVゲームも流行りきっていないことが伺えます。現代と違ってSNSやドローン等で後を追えず、手探りで尾行する姿が子供らしくて懐かしくもありました。
現代も同じですが、隣人が何をしているかはわかりません。SNSがなければ自己発信の場も少ないので、ちょっとした事が面白くもあり怪しくもあり。マッキーが大量に購入した庭用具や土はデイビーにとって格好の推理の的になりました。しかし当然ながら警察官マッキーを疑うのはこの4人だけでした。
青春・思春期そしてトラウマ
「殺人鬼を見つけた!」の一言が少年たちの好奇心を煽りました。エロ本読んで隣の少女の着替えを覗く悪ガキ達は、警察官マッキーに目を付けます。そして始まる探偵ごっこ。子供の遊びかと思えば中々どうして。交代で張り込み、周囲の観察に大胆な行動と大人顔負けの探偵力を見せていました。
マッキーの怪しさと安全さを交互に見せているのがGOOD。これは遊びではなく本当にドキドキのスリルサスペンスであり、手の込んだミステリ作品です。”隣は何をする人ぞ”というテーマを掘り下げ、伏線とミスリード、そしてトラウマを詰め込んだ思惑大人向けな作品でした。
⇑ 邦画ドラマですが隣人が怪しい
コメント も、文句以外で・・・