刺さる人には刺さる歌詞なのかな・・・
出会ったのは異色な奇才
作曲好きなジョンは、どこにでもある普通の曲を作ってしまうと悩んでいます。そんな時に”ソロンフォルブス”というバンドが地元ラジオに出演すると知ります。早速見学に行くのですが、途中でなんとソロンフォルブスを見つけます。それはキーボード担当が何故かぶち切れて海に飛び込んでいる最中でした。
マネージャーが「キーボードがいなくなった。」と悩んでいたので、ジョンは「僕弾けます。」と声をかけます。そしてその場でオファーが決まりました。そしてラジオ局で出会ったのは不思議なマスクを被ったヴォーカルのフランクと出会います。ジョンはその歌声と他にはない感性に惚れこんでいくのでした。
思いつくままに歌う独特な感性
フランクの特性は”自由”にあります。ドアを開け閉めするだけの音にも発見があり、そして音楽に取り入れます。更に才能を発揮するためには自分を極限まで追い詰めないといけない、というサディスティックな持論をもっていました。そして出来上がる音楽・・・
ジョンやバンドメンバーはフランクを天才と認めており心酔しています。しかし凡人なのか僕には刺さりませんでした。ヴォーカルが被り物している事は面白いのですが、その音楽性は万人向けな天才ではなかったように感じます。しかし心酔しているジョンがフランクを世間に認めさせたいと願うのは当たり前のことでした。
フランクは理解できない存在
ジョンの加入によってバンドは活性化します。しかし他メンバー達はその活性化を望んでいませんでした。恐らくジョンはフランクを通して自分に価値を付けようとしたのでしょう。しかしフランク自身24時間被り物をしているという変わり者。普通の生活にすら生きづらさを感じていたように見えました。
ジョンも含めメンバー全員が普通の生活は難しそうな本作。個性というのか籠っているというのか。しかし全員が”何でもポジティブな返答をくれるフランク”に救われています。それは歌以外なら僕もフランクに憧れを抱く程でした。誰に対しても彼は態度で”そのままでいいんだよ。君は素晴らしいんだよ。”と伝えてくれます。誰かを想いやる気持ちを思い出させる作品。フランクの被り物は見慣れるとカワイイですよ?
コメント も、文句以外で・・・