王道のスプラッター作品
カメラマンと夜の地下鉄
”街の心臓を撮る”のが夢であるカメラマンのレオン。恋人マヤが女性画商スーザン・ホフと会う約束を取りつけ、レオンは写真を持ち込みます。しかしスーザンはレオンの写真を見て「人の興味は引くけど感傷的すぎるわね。街の心臓を見つけたら踏みとどまって撮り続け、そして見せに来て。」と相手にしていない態度。レオンは落ち込みました。
その夜、悪夢で目が覚めたレオンは”街の心臓”を探しに外に出ます。すると地下鉄の階段で女性がチンピラに囲まれていました。そこでレオンはそのチンピラを正面から撮影し、リーダーが睨んでくると監視カメラを指差します。女性は難を逃れ地下鉄に乗り込みます。女性が安心して音楽を聞きリラックスしていると、後ろの席に座っていた大柄な男がバッグから巨大なハンマーを取り出し、そしていきなり彼女を殴りつけ始めるのでした。
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スプラッター・グロな作品
この大柄な男、巨大ハンマーを軽々扱い人間を肉塊へと変貌させます。冒頭シーンでは列車内でひたすら”何か”を叩く彼の姿があり、さらに本編中では女性をいきなり殴打。その後には列車でサラリーマン3人組を叩き割っていくと、同じ車両のOLもハンマーによって頭を吹き飛ばされます。
目玉が飛び出る、頭は吹き飛ぶ、血がしたたる列車、肉塊や人間が吊り下げられるなどと、まさに王道スプラッターで気色悪いものでした。そしてそこから何やら異形の・・・何でもあり!?な展開にびっくりします。クトゥルフ神話の影響を感じる本作は独特の世界観。ブラッドリー・クーパーは時折こういった謎作品に抜擢されるんですよね。
知りたくなかった事を知った男
”運命”とはいえ、普通の人生を送りたかったレオンからすれば不幸な出来事。知る必要はなかったのですが、カメラマンという職業柄から出た好奇心が身を滅ぼします。深追いしてしまったがために悪夢にうなされ、そして胸にデキモノが(ストレス?)・・・。このデキモノを切り取って瓶に詰めているレオンは、この頃から”壊れていた”のでしょう。
最終電車や最終バスが苦手になってしまう作品。しかし不思議とライトな出来で、雑なのにすんなり見れてしまうスプラッターという、まあB級物です。しかし色々と悩まされたレオンですが、最終的には”夜の心臓(もどき)”を見つけ、満足する転職ができたので大団円な終わり方ですかね。
⇑ ブラッドリー・クーパーはこっちが好きだなあ・・・
コメント も、文句以外で・・・