関わってはいけない家ですね
コソ泥犯の後悔
オレゴン州の高級レストランで駐車係をするショーンとデレク。笑顔で接客するこの2人は預かった車のカーナビから自宅を特定し、金目の物を盗んでいるコソ泥。この日はいけ好かない男が”超高級車マセラティ”でレストランに乗りつけます。ショーンは車を預かると早速ナビ検索。そして向かった男の家は期待通りの大豪邸でした。
郵便物にはブラックカードが届いており、豪華絢爛な自宅に興奮するショーン。そして頑丈に鍵がかけられた部屋に侵入しました。大きなパソコンに目を取られていたのですが、部屋の隅に猿ぐつわに鎖で椅子に繋がれた女性”ケイティ”を発見してしまいます。彼女を助けようとするショーンですが、ガレージには手術台にノコギリ。その風景にとんでもない恐怖を覚えるショーンでした。
これほど後悔する家はない
ちょっと想像してみます。金持宅にコソ泥で入るだけもドキドキしますが、”鎖に繋がれた女性”と”隠し部屋に手術台”を発見。この時点で失禁物です。もし僕が当事者ならケイティとコンタクト取らずに静かに出て行ったことでしょう。そして一発でコソ泥から足を洗って、この男とは関わらない事を決め込んだのは想像がつきます。
しかしショーンは勇気と正義感を併せ持つ勇者でした。こんな事せずにまっとうな社会で生きていけそうな男ですよ。どう考えてもこの後は”ヤバイ展開”しかありません。そしてその思惑通り、この”いけ好かない男”はちゃんとしたサイコパスとしてショーンを周囲から追い詰めていくのでした・・・
気持ち悪くて良かった
いけ好かない男ケイル役はデヴィッド・テナント。傲慢で自身満々で、ちょっと髪型いじっただけで変装したつもりの勘違い男でサイコパス。文句なしのイカレ具合に満足しました。サイコパス俳優のギレンホールとは一味違った狂い加減に好感を持ちました。デヴィッドのせいでショーン役のロバート・シーアンは”普通の人”に見えてしまいました(勇者ですがね)。
序盤は”ほう・・・”という感想でしたが、女性を発見してからは展開が早い。息つく間なく仕掛けて来るケイルと翻弄されるショーンのテンポが良く、一気にストーリーに飲み込まれます。洗練・完成された、とは言えない作品ですがドキドキスリラーとしては十分楽しめました。デヴィッド・テナントはこれからも”サイコパス職人”に仲間入りして欲しい人物となりましたよ。
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