特撮じゃないんだぜ!
ヒーローになれるかも!?
スペインで通り魔に襲われ両親は死亡、2人の兄弟が生き残るという事件が起こります。そして10年後、次男は精神を病み入院生活、兄のマコはひたすら体を鍛え弟を守る事を誓っています。そんなある日、マコは覆面を被った2人組の男が強盗している現場に遭遇します。マコは覆面男を倒し覆面を奪い、そして自分が被ると奥の方にいる女性に乱暴を働いている男も倒します。そして名乗らずにその場を立ち去りました。
助けた女性はTVレポーターのカロルで、早速ニュースになりました。顔もわからない、名前も名乗らない男性を「ヒーロー」と称します。更に入院中の弟がそのヒーローに憧れ、顔にタオルを巻いて活き活きと格闘技の真似事をしていました。その姿を見たマコは弟のため、そして自分のためにも”ヒーローとして活動”する事を決意します。そして”ミラージュマン”と名乗り犯罪者の前に立つのでした。
安くて手軽な衣装なのに
ドキュメンタリーな印象を受ける安っぽい映像に手作り感満載なコスチューム。とんでもなくB級なスタートを切った本作。最初のコスは”変身に時間がかかる”という難点がありました。しかし試行錯誤しながら衣装を手作りし、見知らぬ誰かを助ける彼の姿に”???レンジャー”のようなカッコよさが見えるという不思議現象。
ガタイが良いというのは何を着ても似合うモノなのですね。青いタンクトップにフィットパンツな姿から始まったコス作りは、最終的には作業着+アンダーに青手袋という、関わりたくない臭いのコスに落ち着きます(パッケージの奴)。この恰好でキレッキレッの格闘術を見せて来られた印象は「メキシコのブルース・リーだな・・・」と心の中で思う程。やはり人間中身(筋肉)が大事でした。
感動してしまった・・・
こういう地域ヒーローの登場には賛否両論がありました。「警察の仕事だろ」「暴力解決」なんてTVでも叩かれ、気持ちが落ちる時も多々あります。ヒーローから離れる時期もありますが、そんな時にも熱狂的なファンが青いマスクを被って”ミラージュマン(偽)”として活動し、マコを援護します。決して熱い友情ではないけれど、決して厚い信頼ではないけれど、それでもマコの行動は間違っていないと伝わってきました。
この作品のどこがいいのだろうか・・・?生真面目な主人公がヒーローになる為に変な努力をする辺りなのか・・・ゴツイおっさんが挑む初めてのコス作りと、手間がかかり過ぎてハラハラする変身シーンの灰汁の強さにやられ、そして両手の構え以外は完璧な格闘シーンにやられ。結局こういう映画が好きなだけと理解しました。マコ役のマルコ・サロールはジョン・ウィック4に出演決定していますので、次はキアヌ・リーブスと一騎打ちでしょうかね!!!
コメント も、文句以外で・・・