ミュージカルがパワーアップ!
ピーターは悪い子?
前作から3年の月日がすぎ、今日はビアとマクレガーの結婚式。色々とありましたが、幸せそうなビアを見てピーターも祝福モードになっています。この絶頂期に更に良い知らせが舞い込みます。ビアの絵本”ピーターラビット”を大手出版社が売り出したいと言ってきました。社長のナイジェルと面会するため、ピーター達を連れて大都会に向かいます。
ナイジェルは絵本を気に入っているのですが、”売る”ために「兎達にキャラクターを付けよう」と提案してきます。そのキャラ設定は全員納得に思えましたが、ピーターだけが不満に感じています。その理由はピーターのキャラは”トラブルメイカー”という設定にありました。マクレガーからの信用も低いと薄々感じていたピーターは、いじけてしまい街をブラブラします。しかしそこでやっぱりトラブルが・・・
ドタバタアニマル
安定の可愛さで大暴れするラビット達。他の動物達を巻き込んで、人間の市場を襲撃します。農業に目覚め、出店していたマクレガーはとても気の毒ではありますが、動物達の愛らしさには完敗です。今回もドタバタしている合間に魅せて来るミュージカルパートは秀逸のデキでした。
本作でのミュージカル部門主役は”大道芸リス”でしょう。吹き替え版での担当声優、木村昴の歌唱力が発揮され、悪ぶって歩いているピーターのバックミュージックを歌い上げます。もちろん他動物達も歌に踊りに披露しますが、しかし何よりも鶏JWルースター2世の声高らかに響く「コケコッコー」も健在で安心しました。
テーマとトラブルが満載
主軸テーマはピーター自身の”自分は悪い子なのか”という悩み。並行して夫婦の価値観の違いによる”すれ違い”。そこに出版社が”作りたい、ではなく売れる物を”という提案。ドタバタコメデイの中にこういった問題提起とテーマを織り込んだ、思惑深みのある作品です。・・・こんな風に小難しく考えなくても面白可愛いですよ!
しかしナイジェルが押し付けようとして来た”過激な物語”の提案ですが、あながち間違いではありません。ピーターが宇宙服を着たり、Tシャツでカジュアルな装いは可愛いでしょう!ファンからすれば生唾が出るアイテムになります。最終的な判断は作者のビアになりますので、どうなるかはお楽しみです。
コメント も、文句以外で・・・