可愛いおっさんの時代到来か!?
殺人鬼と少女の入れ替わり
女子高生ミリーはクラスから仲間外れ。家に帰れば酒に溺れる母と警察官の姉が喧嘩を繰り返しています。この日ミリーはアメフトの応援で夜遅くなり、母親の迎えを待っています。そこに姿を見せたのは殺人鬼ブッチャー。凶器はアステカの短剣という、いかにも呪われたナイフ。つかみ合い肩を刺されますが、警察官の姉に助けられたミリーは安堵のあまり意識を失ってしまいます。
翌日目を覚ましたミリーとブッチャーは困惑します。なんと2人は入れ替わっています。ブッチャーの姿をしたミリーは親友のナイラとジョシュを頼ります。しかし見た目が殺人鬼であるミリーの話は2人共信用できません。ミリーは無事2人の誤解を解け、ブッチャーの凶行を止めれるのでしょうか。ついでに姿も元に戻るのだろうか!?
バリバリのコメディですが、意外と気が抜けない
スピード感がありテンポ良く進む展開に少し驚き。ヴィンス登場作品なのでコメディ色強めと思ったのですが、序盤はしっかりホラー感出してきました。ホラー苦手な僕がドキッとしながら眺めていると、バタバタと少女が追われ始め、さらにはもみ合いになり刺された上に入れ替わるという展開。
この後のおっさんミリーが友人達を説得する姿は、「怪しい」以外に言葉がありません。ここからミリーの今の気持ちとかブッチャーの行動とか盛りだくさんな進行が続きます。元の姿に戻るためのタイムリミット設定とドタバタ感がうまい具合に絡まって、良いサクサク感を出しています。本当に最後まで「あっという間」に感じました。
何はともあれヴィンス・ヴォーンの可愛さよ!
50歳で身長190㎝のおっさんが輝いてます。パワフルな内またで所狭しと走り、少女の恋する眼差しを見せ、身振り手振り大きくはしゃぐ姿はまさに女子高生!いかつい男性に不敵にも可愛らしさを感じ、尚且つ愛しいとまで思ってしまうのが悔しい。ヴィンスはどんな役を任せても本当にこなす。元々妖精でも妖怪でもいけそうな安定感ある俳優ですが、更に開花したようです。
入れ替わりによる成長物語で、か弱い女性が一時的に力を手に入れて感じる優越感や、困難に陥って初めて知る好きな男性の心情など、何か訴えていそうなものはありますが、全部ヴィンスにより打ち消されます(とても褒めてる)。190㎝の筋肉質なおじさんが、木の後ろに隠れたりシャワー後、髪にタオルを巻いたりする姿が観たい方はこれで決まり!
⇑ 「ジェクシー!スマホを変えただけなのに」もホラーとコメディの堺
コメント も、文句以外で・・・