無双って面白い
異変と日常
とある工事現場で石碑が発見されます。作業員は”金があったりして”と期待し、石碑を動かします。すると下に向かう階段が出現し、大量の骸骨が発見されます。2人の作業員はとりあえず金を探しながらはしゃいでいますが、突然動く骸が出現。そして噛まれてしまうのでした。
別の場所で青年テリーは、弟アンディに車の調達を依頼していました。しかし盗ってきたのはポンコツ。この2人、実は祖父の入居する老人ホームの閉鎖を聞き”なんとかして閉鎖を辞めさせたい”と銀行強盗を計画していました。他3名を加え銀行で無事大金を手に入れたのですが、気づくと何故かゾンビだらけに。そしてゾンビの魔の手は、老人ホームにも及んでいたのでした。
ゾンビらしいゾンビ達
本作のゾンビは走りません!有難い!もっさりした動きで知能も低く、音に反応するというオーソドックススタイル。変化したり空を飛んだり、恐ろしい怪力というような恐ろしい存在ではありません。むしろこのゾンビに、何故これだけ大勢の人間が噛まれたのかが気になるほどの鈍足。どれぐらい鈍足なのか・・・
老人ホームに現れたゾンビ達に対抗するのはアンディの祖父たち。すぐに噛まれそうな彼らですが速度的にはやや有利でした。歩行器を使う高齢者もギリギリ逃げれそうな速度。しかし大量に追ってくる、怯むことがないという特性のため少しずつ追い込まれていきます。そこで現れたテリー兄弟。しかし高齢者達は彼らが持ってきた銃器を扱えるのでしょうか。
戦争体験者達の腕前
テリーの祖父意外、全員が股関節手術を行っており走ったり登ったりできません。車椅子や歩行器が必要な者まで。そんな彼らに銃器を渡したところで・・・無双でした。生きる事への執着が若者より強いのではないでしょうか。非常にハードボイルドな高齢者達は、銃器を構えてヒャッハーモードに入りました。
ゾンビVS高齢者という低速な戦い。そんな風に思ったあなたは侮っています。本当の強者には足なんてただの飾りなのです。偉い人にはわからないでしょうがね。そんなジオングめいた集団がゾンビの群れに向かう姿はB級ホラーの定番。不利な人間ほど実は逞しい。特に元バンドガールのおばあちゃん(オナー・ブラックマン)は流石のお手並みでした。
コメント も、文句以外で・・・