ヤンデレの魅力が詰まってる
本当に怖いのは・・・
強い霊媒体質である幻燈河螢多朗は、自身に向けて起きた霊障によって友人を巻き込んでしまった事をひきずり引き籠りになっていました。しかし友人である寳月詠子のおかげで社会復帰を目指し大学に合格、更に家庭教師のアルバイトを始めました。そして第一号の生徒となったのは寳月夜宵という詠子の従妹である少女でした。
出会った途端に螢多朗は”違和感”を覚えます。瞳が2つある・・・よりも、握っている兎人形から凄まじい霊気が溢れているのです。実は夜宵も超がつく霊媒体質。「ごめんねおイタして、息の根止めとくから。」と人形を締めます。そして螢多朗を心霊スポットに誘います。果たして彼女は心霊マニアか、クールビューティーか、はたまた・・・
ヤンデレの魅力・・・
詠子はヤンデレなんです。霊現象に興味が強く、夜宵の心霊ツアーを喜ぶ彼女は見た目・性格共に最高峰の女性。そんな無敵のヒロインに見える彼女は”霊現象を怖がりながらも、自分を守ろうとする螢多朗のこと”が大好きなのです。美女+ヤンデレ・・・これはマイナス面ではなく、むしろプラスです(※個人的な解釈があります)。
そして夜宵は幽霊にヤンデレ(ちょっと違うか)。おどろどおろしい悪霊に付き纏い、強制的に捕まえて締める。しかし可愛いヌイグルミを使用しているので、恐らく愛情表現が激しいだけで幽霊LOVE・・・でもないかなぁ・・・。しかし幽霊物にヤンデレは付き物(憑き物とかけた)で、執着や執念という概念自体が和風な思想なのです。
この世界観は日本ならでは
吸血鬼じゃない、ゾンビじゃない、モンスターでもない、本作は”幽霊”という国産概念で成り立っています。それはつまり”結構怖い”ということです。物理が効かない存在が苦手な僕としては、この幽霊物はヤバイ。普通に夢に出てうなされるレベルです。夜宵の可愛さと暴力のおかげで恐怖はまどろみ、むしろファンタジー作品として傑作となっています。アニメ・漫画共に満足満喫です。
そして魄啜繚乱弟切花魁(はくていりょうらんおとぎりおいらん)なんていう名前を悪霊に付け夜宵が扱います。他にもこういった戒名みたいな霊が活躍します。漢字で書きたくなった方はOUTですので、こちらの記事を読んでみてください(中二病)。登場の幽霊達は日本で有名な怪談や人物をモデルにしていますので、オカルト好きなら狂喜乱舞な作品です。
コメント も、文句以外で・・・