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理論的で正論なのだが、やはり”心”が欲しい「アイ,ロボット」

アイ,ロボット ☆映画あらすじと感想
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3.6 AIが正しいのは”確率論”においてのみ

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ロボットは信用できる?できない?

2035年のアメリカ、人間は指示・命令を聞く従順なロボットと共に生活をしています。人間を第一にする、というロボット工学三原則を組み込んでおり、今までの活動から誰もが信用し依存していました。しかし刑事スプーナーだけはロボット嫌いで、存在や行動に疑問を持っていました。

ある日ロボット工学の博士ランニング自殺したと連絡が入ります。スプーナーはとある事故からの知人であるランニングの死について調べる事になりました。そしてランニングが”サニー”という特別なロボットを作っていたと知ります。感情があるように見えるサニーですが、その作られた目的にはランニングの死が関係していました。果たしてランニングの死とサニーの存在意義とは・・・?

ロボット三原則

1950年に出版されたアイザック・アシモフ短編小説集「わたしはロボット」で提示されたロボット工学三原則。それは人間の安全・安心のために作られたもので、

1.ロボットは人間に危害を加えてはならない

2.第一原則に反しない限り、人間の命令に従わなくてはならない

3.第一、第二原則に反しない限り、自信を守らなければならない

という内容。SF映画・漫画・小説に至るまで今尚大きな影響を与えた原則です。しかしこれは”言葉遊び”のようなもので、人間と人類の違いが理解できなかったり、ロボットが自己判断するようになれば製作者と違う解釈を行います。良く出来た文章で、この辺りの”解釈の仕方”が様々作品に個性を与えています。アイ,ロボットではこの独自解釈を上手く利用し、ロボットの”人間を守るという言葉の解釈”のズレが大きな事件を産みました。

40%と11%の選択

スプーナーは過去の事故”40%で自分が助かると判断したから助けに来た。しかし11%で助かる少女(子供)を助けるべきだったんだ。”と恩人ロボットの確率論に疑問を呈しています。正確で判断の早い行動はロボットの良い部分です。そして実際スプーナーは助かっています。そう、これは”行動に心があるのか!?”という感情的な問題で、善悪とは少し違うのでした。

高確率で良い結果になる方を選択するロボット。その判断は人間より遥かに優れているのは間違いありませんが、時に人情とは違う選択になります。本作はロボットに疑問を持つと同時に、確率的に自身を滅ぼすと判断される人類自身にも疑問を抱かせる作りでした。あと、一番印象的だったのは”ロボットウォール”ゾンビの壁(ワール・オブ・ウォーとか)にも負けない気色悪さは心に残った良いシーン?ですよ。

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