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”お金”の使い方は持ち主次第「ゲティ家の身代金」

ゲティ家の身代金 ☆映画あらすじと感想
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3.0 金に飢えてる・・・

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\サブスク引き籠り応援団です/

大富豪と孫

1973年、世界一の大富豪の孫、ジョン・ポール・ゲティ3世ローマの夜をウロウロしています。そして近づいて来たヴァンから男が「ポールだな」と確認すると同時に車内に連れ込まれました。大富豪ジャン・ポール・ゲティは秘書から孫が誘拐されたと知らされますが、「今は無理だ」と石油価格を見入っており無関心でした。

誘拐犯であるチンクアンタポールの母親アビゲイル身代金1700万ドルを要求します。しかしアビゲイルは「お金が無い」と話しますが、「義理の父親に頼めばいくらでも出せるだろ。」と返答され電話を切られます。しかしアビゲイルは離婚しており、別れた際には養育費・慰謝料も請求しない程揉めていました。しかし子供の命には変えられず、ゲティに頭を下げに向かうのですが・・・

ジャン・ポール・ゲティ

実在のゲティは1914年から父親の石油採掘を手伝い20代前半で100万ドルを稼ぎます。そして父親と共にゲティ・オイル・カンパニーを設立。世界恐慌時に業績を伸ばし、ナチスが出現すると懇意にしますがアメリカと戦争を始めるとアメリカ側に付きます。戦後はアラブ地方でとにかく油田の権利と開発に勤しみ大富豪と呼ばれることになります。

美術品のコレクターでもあり、自身で多額の費用をかけて”ゲティ美術館(ヴィラ)”を作るほどの熱量映画では孫のポールが誘拐された際にも美術品に目を奪われていましたが、あながち間違いではないのかも。そして興味のあることにはお金を使いますが、身代金代すら節税するゲティはケチなのか、それとも変わり者なのか。

お金がありすぎている人

「把握できる程度なら大富豪とは言えない」「私にとってもう金なんて意味のないモノ」と、生涯一度は言ってみたい台詞を並べるゲティ。色々とケチ臭いことも言うので落差が凄いのですが、成功しているだけに説得力がありました。そう、金が欲しいならここまでやらないといけない!というお手本なのです。

孫を助けるための身代金を渋るゲティですが、残念ながら金を持っている者が強いのです。誘拐犯とゲティ、どちらが手ごわい敵なのかわからないアビゲイルは本当に気の毒でした。この作品は事件の大筋は実話通り。1700万ドルから始まった身代金ですが、一体いくらまで下がるのか・・・そんな所もお楽しみください。

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