これは蝶の夢也や・・・的な?
森の中を歩く徘徊者と、とある家族
森の中を散策しているモグ、チェリー、サンポの3人組。しかしこれはマヤという少女が眺めているオルゴールに描かれている登場者達です。マヤは誕生日のお祝いにこのオルゴール買ってもらい両親と食事中。しかし貝に当たり体調を崩し、入院になります。そしてそのまま帰れぬ人となってしまうのでした。
それから3年、娘を失ったトビアスとエリンの仲は冷め切っていました。2人はカウンセラーの勧めでキャンプを行う事にします。キャンプの翌日明け方、不思議な3人組と遭遇。不審がったエリンはトビアスを呼びますが、突然ステッキで殴りつけてきます。更にトビアスも銃殺され、そして目覚めるとキャンプに向かう車内でした。殺された記憶はなくなっていたのですが翌日の明け方、急に記憶が蘇りトビアスは慌て始めると、またあの3人組が・・・
ココディ・ココダ♪
耳に残る「ココディ・ココダ♪」の歌と音楽。”鳥の鳴き声”つまり日本語でいう所の「コケッコッコー」になります。これは”明け方”を意味しており、この3人は夜が明けてから活動する存在ということです。そしてこれは手回しオルゴールのように繰り返されていくのです。
朝のココディ・ココダが流れるまで記憶が消えるため、野ション中に殺されてしまうエリンは毎回もよおすタイミングで襲われるということになります。しかしエリンは記憶が戻らず、トビアスだけに記憶が戻る仕組みなためエリンには行動の意味がわかりません。そうしてただ殺されるだけを繰り返す・・・
北欧系だからこその”重さ”
場面展開の少なさや粗いストーリーにB級感は否めません。ただただ思い出しては殺されるを繰り返すだけのシーンが続きますが、北欧系の雰囲気が何かしら違和感を醸し出しています。娘の死、オルゴールと3人組、白いネコ、どれもループの原因を暗示しているかに見え、そしてラストでは”何がどうなったんだコレ?”・・・
結局意味があるのか無いのか、それは観た人次第という本作。しかし僕は思うのです。こういうモノは考えるより感じるモノ。つまらなかった、とすら感じなかったとしても、それはそれで良いのではないだろうか。いや、僕の感想じゃなくて・・・これは”胡蝶の夢”北欧Verなのかもしれない・・・
コメント も、文句以外で・・・