ドリューがイイ感じで嫌なヤツ
サルサダンスに憧れて
少年ブルースはTVで観たサルサに心奪われます。ロン・パーフィットの元でサルサを学び、妹サムと共に次々と大会で優勝していく程の実力者になりました。そしていよいよ全国大会への出場が決まり、サルサ衣装を身に纏って意気揚々のブルース。しかし途中で不良に絡まれ派手な服をからかわれます。そしてロンに「サルサなんて女の踊りだ!」と告げサルサ界から姿を消しました。
そして25年後、ブルースは工業用機械の製造・販売会社で働いています。ダンスを辞めてからは見事に太ってしまい、衣服にも関心がありません。しかしある日、アメリカから来た上司ジュリアに一目ぼれしてしまいます。住む世界が違う2人ですが、ジュリアはサルサにハマっていると知り、ブルースはサルサ熱が湧き上がってきました。
同僚がクズなのがいい味出てる
ブルースの同僚であるドリューはかなり下品。下ネタと嫌味以外の言葉は、彼の口からは出てきません。長身で細身でノリが良く、人を陥れる事に躊躇しないこのキャラのおかげでブルースは3倍良い人に見えました。最後までいい人にならなかったのもポイントが高いのです。
この下品なドリューを演じるのはクリス・オダウド。ドラマ「ハイ、こちらIT課!」で知られるコメディが似合う俳優さんで、彼は本作では”これでもか!!”という程ふざけて嫌なヤツを演じきってくれました。役柄はともかく、ご本人は優しい笑顔が印象的なイケメンです。
太ってる・服がダサい、しかし大事なモノが残ってた
体重増加と共に無くしていた”美意識”。ブルースは自分とジュリアを”ゴボウと蝶”と例えました。全く意味がわかりませんが、とにかく悲観的である事が伝わる例えです。そして唯一の共通点であるサルサに希望を託します。手放したサルサと手に入れたいジュリア。過去と未来を手に入れるため、ブルースはもう一つ失いかけたモノを取り戻す必要がありました。
お気軽に視聴できる作品ですが、なんだかんだと展開が早くあっという間の100分でした。王道なストーリーですが、憎き悪役ドリューのおかげ?で起伏のある展開となっています。あとは太った人物のコミカルでダンサブルな動きがとても好み。観ていて体を動かしたくなるような、高揚感ある作品でした。
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