立ち上がれ、世の女性!
カースト頂点はおバカさん?
エルは大学で社交クラブの代表を務める女学生。政治家志望の恋人ワーナーからのプロポーズを待つ彼女は、卒業間近にワーナーに呼び出され期待に胸を膨らませます。そして彼からの言葉「ブロンド女性は政治家の妻に相応しくない」と突然別れを告げられます。泣き崩れたエルは恋を諦め・・・ずに取り戻すためにワーナーと同じハーバード大学のロースクールへ行く事を決意します。
元々努力が苦手ではないエルは友人達の力を借りながら猛勉強。見事に合格を勝ち取ります。しかし見た目の派手なエルはハーバード大学では異色。教師に目を付けられるわ、再会したワーナーには婚約者が出来ているわでエルにとっては面白くない事だらけ。しかしこんな事では挫けないエルは、ワーナーを見返すため更なる努力を始めるのでした。
2001年の名作
当時のコメディ・ミュージカル部門でゴールデンクラブ賞作品賞にノミネートされました。アメリカで初登場1位、後に6週間に渡ってTOP10入りという好評ぶり。さらに2007年にはミュージカル化され、そのサクセスストーリーは女性への応援映画として高い評価を今尚受けています。
作中で弁護士事務所所長がエルの足を触るシーンでは、「うちの事務所に来るなら・・・ムフフ」な流れがあり、派手な格好から軽視された描写があります。ここで泣き寝入りしなかったエルと協力者の仕返しが痛快で、この「エロ親父を追い払う」シーンに、この作品が愛された理由が見えます。この2000年代初期は国際的にも女性の地位向上委員会が開かれた時代で、そういった時代背景をいち早く捉えた作品です。
かっこいい女性像
かなり楽天的な生活をしてきたエルですが、本当に追い込まれた時の「やるときゃやる!」姿勢が響きます。まさに本領発揮!という言葉がしっくりきてカッコイイですね。大学に入った目的は男ですが、そこで本当にやりたい事を見つけ才能が開花するという王道サクセスストーリー。泣いて笑ってと感情豊かなエルに感情移入してしまい、尚のこと輝いて見えました。
女性のサクセスストリーは気分爽快・痛快なモノが多い印象があります。本作ももれなくスカッとする痛快作品でした。ご都合主義であり得ないストーリーではありますが、コメディんなんでいいですね。キューティー・ブロンドは「可愛い」から「カッコイイ」に変わっていく、女性の変身物でした。食事しながらニヤニヤして観れる映画って大切です。
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