魅力的なシリアルキラー
言葉巧みで甘いマスク
1969年シアトルに住むシングルマザーのリズ。友人と立ち寄ったバーで物腰柔らかく甘いマスクのテッド・バンディに声を掛けられます。2人はすぐに打ち解け、時間をおかず交際に発展します。テッドはリズの娘、モリーともすぐに仲良くなり3人の幸せな生活が始まりました。
そんなある日テッドが信号無視で警官に止められます。警官はテッドが誘拐犯に酷似している、という理由で逮捕しました。テッドは潔白を主張しますが、日毎に証拠が集まり更に「連続殺人鬼」の容疑者になってしまいます。そんな中、リズはテッドを信じ無罪を訴え続けます。テッドは潔白なのか、それとも連続殺人犯なのか・・・。
実在した恐怖のシリアルキラー
被害者総数が多すぎて把握できていないとされ、自白だけでも30件以上の殺人を認めたシリアルキラー、テッド・バンディ。この「シリアルキラー」という言葉自体が彼を表すために考え出された言葉です。知的でハンサムな外見を利用し、女性を乱暴・殺害を平然と行う異質な存在です。
逮捕され法廷で裁かれる事になりますが、バンディは弁護士は依頼せず自ら弁護を行います。さらに公判中であるのにも関わらず、職場で同僚だった女性と結婚、子供をもうけます。そんなバンディは当然死刑判決がでますが、この頃から何故か多くの女性からファンレターが届くという異常事態が起こっていました。まさに悪魔のような男です。
ザック・エフロンの笑顔にゾクゾク
爽やかイケメンがシリアルキラーに挑戦。最初から怪しさがなく、とても「良い人」なのが後々静かな恐怖になります。元祖シリアルキラーとして作品を銘打っているのですが、何故だか「本当にやったの?やってないんじゃない?」と思わせてくるのがとてもリアルでした。いつもなら可愛らしいザックの笑顔が妙に不気味に感じる、ザックの俳優成長作品です。
リザ視点から見たテッドなので、とても魅力的に見えます。まさにザックが適役(僕なら声を掛けた時点で通報・・・)で、「この人が恐ろしいはずがない」と見た目で感じさせられます。魅力的=善人というワケではないという警鐘を、過去の事件を通して訴えてくるのが本作品の醍醐味です。それでも、まあ、こんな奴に絡まれたら騙されるんでしょうねえ(妬み)・・・
「ハンニバル」はマッツの妖艶さが光るドラマ。どちらが魅力的? ⇑
コメント も、文句以外で・・・