実際に迷宮あればこんな感じかな・・・
一発しか撃てない魔法
理由はわからないが昔から街外れにある”地下迷宮”。魔物が住み着いており、名誉・お金・自身の成長のためと命をかけて挑む者が後を絶たない、まさに死地。最近では少年奴隷を冒険者に仕立て雇い、その上りをかすめ取るという投資が流行っていました。
生きて帰れる保証はゼロの迷宮に挑む本日の奴隷は、今日初めて会う即席パーティーに雇われた債券奴隷”ア”(主人にテキトーに名付けられた)。魔法使いのアが使えるのは”一発だけ打てる火の玉”でした。そして最初に出会った魔物は”大ネズミ”。迷宮に初挑戦で即席のパーティーではこんな敵にも手傷を負わされます。これは常時命を懸けた絶望の冒険譚なのです。
徹底したパーティー管理
アが所属する通称”シグ隊”のリーダーシガーフルは、英雄を目指す優男。奴隷であるアに対しても、ある程度は公平に接しています。他には回復美少女ステア、盗賊バラゴ、前衛ヘイモスに女戦士ルガムとバランスが取れています。しかし逆に一人でもやられれば一気に体制が変わってしまうパーティーでした。
特に前衛がいなくなってしまうと、次は索敵役の盗賊が前に。更にやられれば次は魔力の尽きた回復か魔法使いとなります。合理的な考え方で、自力で戦える戦士系を最後まで残すことで生存率を確保する、という迷宮攻略法。それだけ管理が必要な理由は”初日の1階が最も致死率が高い”ということでした。
兎に角帰れたら儲けもの
迷宮の暗さと魔物の強さ、そして人間の脆さが溢れている絶望的な物語。ヤラレルのは肉体とは限らず、精神崩壊も当然なこの空間では毎日生きて帰ることが目標となります。”名誉も金も命あっての物”というコンセプトが伝わる本作は、RPGゲーム「ウィザードリィ」がベースとか。確かに!!!
命を護るためには仲間の協力が必要。そのためには嘘もつくし、嘘ついた責任も取らなければならない。兎に角生き残るために強いメンタルでその場その場を立ち回るアの活躍と心労が面白い!進むも退くも無理ゲーな本作は確かに”迷宮クソたわけ”の題名に異論なしです。
\月額550円で見ホーダイ・読みホーダイ/
コメント も、文句以外で・・・