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大人が取りこぼしてしまった何か「カモン カモン」

カモンカモン ☆映画あらすじと感想
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4.0 大人はいつも”ぺらっぺら”

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\サブスク引き籠り応援団です/

インタビューと実際

ニューヨークのラジオ局で働くジョニー。主に全米の子供達にインタビューを行い、番組で放送します。そんなジョニーに妹ヴィヴから電話が入ります。母の介護と死で口論し疎遠になっていたのですが、ヴィヴの夫が精神を病んだため”看病に専念したいから息子ジェシーを数日預かって欲しい”という内容。ジョニーは普段から子供と関わっていることもあり、依頼を受ける事にしました。

ロサンゼルスに赴いたジョニーは久しぶりにヴィヴと対面。小さい頃に見ただけのジェシーも9歳になっていました。好奇心旺盛な年ごろジェシーは、ジョニーを質問攻めにします。ベッドではしゃぎ、食事ではしゃぎ、少しずつ2人は距離を縮めていました。ヴィヴの方は看病が長引いており、ジョニーも仕事に戻らなければなりません。そこでジョニーはジェシーを連れてニューヨークで仕事をします。ジョニーは9歳児との生活に疲労と、そして生きがいを感じていくのでした。

生意気で思うようにいかない、けれど愛おしい存在

9歳の男の子ジェシーはかなり難しい子供です。甘えん坊で気分屋で本当に生意気。登場から長い時間イラつきを感じるほど面倒臭い子供。よく人を見ており質問が屈託なくえぐい。「なんで結婚してないの?」とか「なんで2人は兄弟らしくしないの?」とか聞かないで欲しい・・・。でも気になったら聞くそれが子供なんですよね。

ジェシーの行動に一貫性はなく自分本位です。しかし感性が強く、ジョニーのヴィヴを思いやっての「夫と別れた方がいいのではないかい。」という言動に対し、「ぺらっぺらだね。」と答えます。手っ取り早く楽な方法を選んだ、単純に楽になりたかった、そんな考えを見透かされたワンシーン。僕もここで”誰も幸せにならない選択だった”と思い知りました。

夢と希望、現実と理想

作中でドキュメンタリーで入って来る子供達の声。ジェシーと同じく、感性豊かな子供達が”自分と未来”を考えます。鋭く希望に溢れた意見がありますが、これは大人になった僕達が忘れている”何か”です。ジョニーとジェシーの2人で”このインタビューを視認化”しています。地味でモノクロな本作は感動するよりも考えさせられものでした。

夢と希望に満ち、思いも付かない行動と思想ができる年齢。この子供達に環境を与えるのは、この先色々なモノを取りこぼしてしまった大人達です。年を取る=賢くなりましたか?経験を積む=誰かのためになりましたか?そんな気持ちが耳をひっぱたいて来ます。これから老害を目指す僕ですが、この作品に出会た為に害になってはいけないな・・・と反省したのでした。

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