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アンソニー・ホプキンスが演じる”認知症”が生々しい「ファーザー」

ファーザー アンソニー・ホプキンス ☆映画あらすじと感想
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3.7 対応困難ですよねえ・・・

認知症の父親を持つ娘の苦悩

81歳になるアンソニー介護人から”辞退します”と連絡を受け、娘アンは急いで父の元へ向かいます。アンソニーには認知症状が出始めていますが、本人に自覚が全くありません。娘に対しても介護人に対しても「世話はいらない。自分でできる。」と話します。「ひどいこと言ったんでしょ?」と尋ねるアンに、何故悪態したのか理由を話し始めました。

「あの介護人は腕時計を盗んだんだ」と興奮するアンソニーアンは「バスタブに隠してるでしょ」と。すると「何故、知ってるんだ?」と更に興奮。確かめにいき見つけた腕時計を付けてご満悦ですが、アンが「盗まれてなかったじゃない」と話すと次は「盗む前に隠したんだ、危なかった」と言う始末。ここからリビングに見知らぬ男がいる、娘がパリに行く娘の家を自分のフラット(家)と言い張るなど、認知症状が酷くなっていくアンソニーにアンは頭と心を痛めていくのでした。

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「会話にならない、会話に意味がない」と感じてしまうのです

本職は介護ですので、人が読んでないこの弱小ブログで叫びます。「認知症の方と会話なんて無意味だよ!」”寄り添う介護”と教えられ社会に出た若き日。通所介護では”暴力系症状”の方と別室で1対1になり1時間傾聴したり、訪問介護では奴隷のような罵声を聞きながら自室の掃除に洗濯機嫌のよい日でも気に入らなければスイッチが入り怒りだしたり、いきなり窃盗犯扱いされます。

そして次回会う時は出会い初めからやり直し。この負のループが精神的に来るのが介護です。本作は認知症から見た世界を見せており、かなり納得の出来。そして再び考えるのが、説明や説得に意味があるのか・・・症状初期の方とは会話すべきですが、中・後期になるとそもそも話が通じません。認知症を患った方の苦悩と、周囲の人々の苦悩それぞれが伝わって来る、介護の本質と問題に触れていました。

流石のアンソニー・ホプキンス

生々しすぎて本当に演技か疑うレベルです。頑固なのに時折見せる愛嬌や可愛らしさ本当に介護員の立場でも困惑します。そして自分の混乱や弱みを懸命に隠したり、取り繕っている姿にちょっと胸が苦しくなりました。リアルすぎるが故に、介護する側される側の2重苦が襲ってくる作品で、名作だとは思いますが辛い仕上がりになっていました。

気品漂うアンソニーが徐々に失われていく姿に恐怖すら覚えました。この作品、認知症の方と会った事がない場合には混乱するのではないでしょうか。”認知症の教科書”と言って差し支えない内容は決して他人事ではないのですよ・・・色々書いていますが、別に認知症に罹ると全員が大変になる、というワケでもありません。本当に可愛らしかったり、紳士で優しい方も沢山いますのでご心配?なく・・・

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☆映画あらすじと感想

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