初めから不気味な人形でしたよ・・・
作られた”友達”
両親とスキー旅行に向かうケイディは、叔母のジェマからもらったAI玩具”ペット”に夢中。「30分の約束でしょ。」と注意された頃、車外では雪が強まりスリップしています。夫婦仲も険悪になってきたその時、対抗車のライトが眩く目に入り、次の瞬間衝突。ケイディが目を覚ますと両親は亡くなっていました。
ケイディの身元保証人となったのは叔母のジェマ。AIロボット”ペット”等の開発を行っています。忙しさにかまけてケイディを放ってしまいましたが、ロボット好きな様子を見て新たなAIロボットの開発に力を入れます。そして完成した”ミーガン”。ケイディを主要ユーザーに設定し、親友として親として助けます。そうしていつしか”愛情のようなもの”が芽生えていくのですが・・・
”可愛い”と”不気味”の丁度真ん中
無機質なシリコン製の顔は人間そのもの。目の大きさや瞬きの少なさに、ロボットかな?と感じるぐらい。人形としては可愛らしいと思えるのですが、動いて会話されるとちょっと怖い。”ちょっとだけ人と違う”そんな違和感に見入っていましたが、ミーガンはCG等ではなくエイミー・ドナルドという少女が演じていることに驚きました。
不気味と書いたのが気まずいぐらい、エイミー自身は可愛い少女。ロボットの動きやアクションが出来る彼女はバレエ経験者ですが演技は初めてとか。これは”エスター”に匹敵する発掘です。可愛らしいお人形、ではなく歪んだAIロボットを見事に表現していました。もちろんヤバイシーンではCGとかですがね。
ロボットは乾電池にしよう!
AIロボットとなると充電式。しかしこの充電や検索機能は危険、というより怖い。提案なのですが、1日数時間で止まるように乾電池式にしてみてはいかがでしょうか・・・。多少の惨劇は起こるでしょうが(それでいいのかは知らない)、かなり被害は小さくなるはず。どんなに自信があっても、まずは短時間からにしないとAIという超越頭脳は制御できませんよ。
ジャンルはホラーですが、怖い・グロいというシーンは少な目。チタン製ですが戦闘系ロボットではないので、いきなり首を引きちぎるとかもないのでご安心を。むしろミーガンの可愛い容姿に反した、挙動や思考・発言のズレに感じる”違和感”が作品に面白みを与えています。鑑賞して本作で”一番伝えたかったのはこれだな”、と感じた台詞は「恩知らずのクソガキが!!!」だと思います(違うかなあ。。。)。子育てに疲れた方必見の作品です。



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